Rachel Whiteread: Transient Spaces (Guggenheim Museum Publications)

Rachel Whiteread(レイチェル・ホワイトリード)
http://images.google.co.jp/images?svnum=10&um=1&hl=ja&lr=&inlang=ja&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS&q=Rachel+Whiteread&btnG=%83C%83%81%81%5B%83W%8C%9F%8D%F5
http://en.wikipedia.org/wiki/Rachel_Whiteread
美術家の言葉(レイチェル・ホワイトリード)
http://www.b-sou.com/palw-Whiteread.htm
YouTube(Rachel Whiteread)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Rachel+Whiteread&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
Untitled(Apartment)Rachel Whiteread
Untitled(Basement)Rachel Whiteread
http://www.guggenheim.org/exhibitions/past_exhibitions/whiteread/exhibition_1.html
Rachel Whiteread Ghost(ゴースト)1990年(You Tube)
http://uk.youtube.com/watch?v=gGL5tgqvrg4

P.54
CH:私はあなたの作品の影響を議論したい。私は、プロセス・アートやコンセプチュアル・アートも含んだ1960年代と1970年代の他のムーブメントと同様に、まさしくアメリカのミニマリズムを考える。過去に、あなたはカール・アンドレとリチャード・セラについて話しましたね。そしてあなたはエヴァ・ヘスやブルース・ナウマンについても言及した。私はあなたの好奇心をそそるこの時代から、どのようなアイデア(考え)や実践が特に起こったのか知りたい。

Carl Andre(カール・アンドレ)
http://images.google.co.jp/images?client=firefox-a&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&channel=s&hl=ja&q=Carl%20Andre&lr=&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wi
Richard Serra(リチャード・セラ)
http://images.google.co.jp/images?client=firefox-a&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&channel=s&hl=ja&q=Richard%20Serra&lr=&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wi
Eva Hesse(エヴァ・ヘス)
http://images.google.co.jp/images?um=1&hl=ja&lr=&client=firefox-a&channel=s&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&sa=X&oi=spell&resnum=0&ct=result&cd=1&q=Eva+Hesse&spell=1
Bruce Nauman(ブルース・ナウマン)
http://images.google.co.jp/images?um=1&hl=ja&lr=&client=firefox-a&channel=s&rls=org.mozilla%3Aja-JP-mac%3Aofficial&q=Bruce+Nauman&btnG=%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E6%A4%9C%E7%B4%A2

RW:私の作品にはアメリカの影響があると私は言いたい、特に1940年代前半からのアメリカのアートの影響が。それはアメリカのアーティスト達がその当時、特に彫刻に於て、持っていてそれ以前には本当に見受けられなかったスケール(規模)とアンビション(大望、野心、元気)と多く関係していると私は思う。それらはこの信じられない種類の新鮮さを持っていた。

CH:他に誰かいる?

RW:ゴードン・マッタ=クラークやトニー・スミスやルイーズ・ブルジョア。沢山の人々が絡み付いている。

Gordon Matta-Clark(ゴードン・マッタ=クラーク)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=UTF-8&q=Gordon+Matta-Clark&lr=&oe=Shift_JIS&um=1&sa=N&tab=wi
Tony Smith(トニー・スミス)
http://images.google.co.jp/images?um=1&hl=ja&lr=&client=firefox-a&channel=s&rls=org.mozilla%3Aja-JP-mac%3Aofficial&q=Tony+Smith&btnG=%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E6%A4%9C%E7%B4%A2
Louise Bourgeois(ルイーズ・ブルジョア)
http://images.google.co.jp/images?um=1&hl=ja&lr=&client=firefox-a&channel=s&rls=org.mozilla%3Aja-JP-mac%3Aofficial&q=Louise+Bourgeois&btnG=%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E6%A4%9C%E7%B4%A2

CH:あなたの作品がミニマリズムのトロープ(物質がその存在の諸段階を通じて1つの客体を形成するために動く構成原理、サンタヤナの哲学)と違っているのかあるいはその反対なのか(違っていないのか)ということについて、あなたはどのように見ていますか?

RW:そうね、誰かがかつて言ったわ(私は引用としてこれを嫌っているが)、私がしていることは「ヒート(心)のあるミニマリズム」だと。私がマテリアルや色とともに使用するある種のフェミニン(女性的)なタッチがあるのだと思う。実際に物事が信じられないほど困難な時に、私はそれらををより容易に見えるようにしようとしている。セラのような人は、なおその上、このことをしている。彼はこれらの異常なマッス(塊り)を使い、その上最もよいピースを完全に苦労の跡がないように見えさせる。私の彫刻への応答はしばしばフィジカル(自然的、物質的、物理的、身体的)であり、あなたが何かを見るフィジカル(自然的、物質的、物理的、身体的)な方法である。セラはそれをするアーティストの完全な例だ。あなたが何かの周りや何かを通って歩いている時に、彼はあなたが如何に足を踏み出すかというあなたの知覚を変化させる。そこで起こっていることは、あなたがその世界の中でフィジカル(自然的、物質的、物理的、身体的)な場所についてあなたが考えているということだ。

CH:スケール(規模)に関してはあなたはあなたの作品を彼の作品と関係付けて見ていますか?

RW:そうね、「House(ハウス)」は物質的に大きなピースだったわ。それはセラ、あるいはむしろいくつかのセラのものより大きかった。しかし、それはまたとてもシンプル(単純)でとても謙虚でさえあった。それは私達が住んでいるところ、私達が帰ってくるところ、私達が眠るところ、私達が家族を持つところについてのものだった。私はそれ故にそれはシャンク(軸)だと考えていて、そのフィジカル(自然的、物質的、物理的、身体的)なスペース(空間)よりも十分小さくなると考えている。もしあなたが「House(ハウス)」の真下に立ったなら、それはモニュメンタル(記念碑的)だが、あなたが少し通りの方に歩いてさがる時、それは一種の哀愁に満ちたようにまさに見える。だから私の作品は違う。つまり、あなたは決してセラの作品を哀愁に満ちたように見えるものとして述べることはできなかったはずだ。あるいはアンドレの作品でもそうでしょ。私がすることにはペーソス(哀れみを誘う力、悲哀、情念、パトス)がある。人々は私の作品のいくつかの中にあるヒューマニティー(人間性)のセンス(感覚、意味)に感応し、それは多くの他のアーティストの作品の中には無いものである。

CH:あなたのピースのいくつかは私達が先程名前を挙げたいくらかのアーティストによる作品を直接的に参照している。あなたはナウマンの「A Cast of the Space under My Chair(1965-68年)」を引き合いに出し、例えば、「Untitled(One Hundred Spaces)(1995年)」では、百の異なった椅子から型取りされたものだ。そのようなピースを創り出すことのあなたの戦略は何?

Marcel Duchamp Female Fig Leaf 1950
http://www.tate.org.uk/servlet/ViewWork?cgroupid=999999961&workid=22017&searchid=9775&tabview=image
Bruce Nauman A Cast of the Space Under My Chair 1965ー68
http://homelessmonalisa.darq.uc.pt/sampling/BNauman.RWhiteread/BruceNauman.RachelWhiteread.htm
Rachel Whiteread Untitled(One Hundred Spaces)1995
http://www.artnet.com/artwork/424870948/683/rachel-whiteread-untitled-one-hundred-spaces.html

RW:「One Hundred Spaces(百の空間)」は一連の椅子のピースの一つだった。数年も前にロンドンのホワイトチャペル・アート・ギャラリーの為にNick Serotaがキュレートした展覧会でのナウマンによるピースを私が見たことを私は実際に忘れていた。私は本当にその時ナウマンのピースに気付いていなかった。

P.56
RW:私は他の理由のすべてのために椅子の下のスペース(空間)を使ったと思う。私にとっては、それはある一人の人の(あるいは「One Hundred Spaces」の場合では観衆の人々の)為の不在の場所を作り出すステップだった。