Yona Friedman
Pro Domo
Actar

Yona Friedman(ヨナ・フリードマン)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=UTF-8&q=Yona+Friedman&lr=&um=1&sa=N&tab=wi
You Tube(Yona Friedman)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Yona+Friedman&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

P.236
「トレイン(列車)」
あなたは規則正しい要素でもまた不規則な構造を建てることができる。
例えばコンテナで。
コンテナは積み重ねて置かれうる。
あなたは子供の建物ブロックの様にそれらでコンフィギュレーション(配置、地形、輪郭、外形、形態)を建てることができる。
一つの面白いコンフィギュレーション(配置、地形、輪郭、外形、形態)は私が「トレイン(列車)」と呼ぶものである。
それは柔らかい連結路を通して繋がれたコンテナの線状の配列である。
トレイン(電車)の貨車の様に。
その様な「トレイン(列車)」は複雑なカーブに従うことができる。
一つのレベル(階)で、
あるいは幾つかのレベル(階)のループ(循環)の中で、
建築では、線状のレイアウト(配置、設計)を意味するタスク(果たすべき仕事)がある。
例えば、展示や、
バザール(商店街)や、
トリビューン(高所座席)。
それらすべては規則正しく配置される必要はないし、
トレイン(列車)としてデザイン(設計)されうる。

P.237
「マカロニ」、「トレイン(列車)」の先祖。
トレイン(列車)構造

P.238
シリンダー(筒)
規則的な構成要素の別の不規則なアレンジメントは
シリンダー状のコンテナに関係する。
シリンダーはサイロとしての骨組みとして使われ、
貯蔵の為や、通路の為等々。
シリンダーは幾つかのレベルに及ばせられうる、
この様に多層のシェルターを形作りながら。
その様なアレンジメントは明確な軸に従う、これは一つの制約だ。
しかしシリンダーをこれらの軸に合わしながら移動させることには自由が持続している。
隣接するシリンダーを繋げることは技術的にはそんなに複雑なことではない。
シリンダーを移動することや繋げることは
平面計画の豊富な多様性を生み出し、
それは容易に変えられうる。
シリンダーはまた「トレイン(列車)状に」レイアウトされえ、
それは連結を通して延長されうる。
幾つかのトレイン(列車)はまた1つの階以上のものを持っている。
新しい都市のパターンへの多くの道がある。

P.239
シリンダー
ラメラ(葉状、層状)の構造としてのシリンダー

P.240
“Gribouilli”
“Gribouilli”はフランス語で「錯綜した」線を意味し、
それはあなたが紙に描くものだ。
しかしあなたは”Gribouilli”を3次元ですることができる。
たとえば針金を使って。
3次元のGribouilliは、同時に、彫刻であり、
あるいは不規則なスペース(空間)-フレーム(骨組み)構造であり、
建築あるいは工学技術で道具になることができる。
どのように3次元のGribouilliをするかにはルールがない。
あなたはそれを繊維状の金属として見ることができるし、
そのコンフィギュレーション(配置、地形、輪郭、外形、形態)は、
そのソリディティー(固体性、立体性)を含意する。
あなたはこの金属で如何なる形も作ることができる。
屋根。
タワー。
そしてフィギュアー(人の形)でさえも。

P.241
Griboullis(走り書き)

→ヨナ・フリードマンは、時代の影響もあるだろうが、明らかにいわゆるヒューマニストであり、基本的なコンテナや構造によるイレギュラー(不規則)な構造が、モダニズムの原因-結果因果信仰(形而上学的信仰でありこれもまた明るい未来の「人間」を想定していた)を越える、市民参加型の自由で平等な社会を構成する方法だと考えているようだ。その楽天主義はうわべではオランダ建築に多大な影響を与えた様に見えるが、コールハースの様なポスト・ヒューマニスト(脱人間中心主義、ポスト構造主義)とは決定的に違う。(井戸)

Rem Koolhaas(レム・コールハース)
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