本日はギャラリーヤマグチでの御嶽伊沙(ミタケイサ)さんのレセプションにお伺いする。http://www.g-yamaguchi.com/
ちょっとお話をお伺いできたのでたまには寸劇風に・・・

「建築の設計をしています。」
ミタケさん
「私も当初は建築がしたかったんです。しかし、自分の扱いやすいスケールが建築は大きすぎたんです。」
(15年前の作品のポストカードを見ながら・・・)

「昔は古い木のような焦げ茶の色の作品ですが、今は白ですね。何か心境の変化があったのですか?。」
ミタケさん
「元々、オブジェクトの形を見せたくなくて白い作品をワザワザ焦がしていたんです。しかし、それでもどうしても形が出てくる。それで、無駄なことはしなくなったんです。」

「作品は形ではなくてその世界を表現する記号ということですか?」
ミタケさん
「そうです。あくまで形は見せたくないんです。」

「作品の世界のエリアについて、建築をしているとどうしてもそのオブジェクトが発する世界を空間全体に浸透するように考えてしまうんですが・・・?」
ミタケさん
「作品の発する世界のエリアはできるだけその作品に近いエリアにしたい。」

「というと抽象絵画に近い?。」
ミタケさん
「エリアは絵画に近い。」

「15年前の作品はヨーゼフ・ボイス、現在の作品はファースト・メロッティの雰囲気がします。」
ミタケさん
「そう言われると嬉しいです。」
ということで帰って来てから、大島さんから売ってもらった愛知県美術館ファウスト・メロッティ展カタログ(最後の一冊だったのであまり売りたくなさそうだったのだが、売って下さいといったら普通に売ってもらった本)を本棚から引っ張り出してきた。