Richard Serra
The Matter of Time
Steidl

Richard Serra(リチャード・セラ)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=UTF-8&q=Richard+Serra&lr=&oe=Shift_JIS&um=1&sa=N&tab=wi
YouTube(Richard Serra)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Richard+Serra&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
美術家の言葉(リチャード・セラ)
http://www.b-sou.com/palw-Serra.htm

P.47
問い、否定(反対、矛盾)、解答(解釈、溶解、解体)
初期の作品(取り組み)
リチャード・セラ

Richard Serra:私の最も初期の思い出の一つは、私の父とのドライブのもので、太陽がゴールデン・ゲート・ブリッジを横切って上っていた。私達は私の父が配管工として働いていた海洋造船所に船の進水を見るために向かっていた。これは1943年の秋の私の誕生日のことだった。私は4歳だった。
 私達が到着したとき黒と青とオレンジの鉄板で覆われたタンカーがパーチの上でバランスをとられながら進水台にあった。それは不釣り合いなくらい水平的で、その傍らのスカイスクレイパー(摩天楼)のように4年の月日を経ていた。私は私の父と巨大な真鍮のスクリューを見ながら、じっととどまって凝視しながら、船体のアーク(円弧)を歩いたのを憶えている。それから、突然の作業の小混乱の中、支柱や、梁や、厚板や、棒や、横木や、キール(竜骨)盤木などのすべてのダンネージ(荷敷)が片付けられ、ケーブルがはずされ、拘束が解かれ、手錠が解かれた。巨大な船舶のディスペレイスメント(転置)とそのタスク(課せられた仕事)が実行される速さと機敏さとの間には全体的な不調和があった。足場がとりはらわれるにつれて、船は海に向かってシュートを下って行った。同時に起こる祝典の音や、金属が擦れる音や、霧笛の音や、歓声や、汽笛の音があった。その静止状態から開放され、丸太は転がり、船は絶えず増加しつつある動きでそのゆりかごから滑り降りた。そのタンカーが途中でガタガタ音をたて、ぐらつき、傾き、海の中に跳ね上がり、半分まで水の中に入り、それからそれ自身の状態を起こし浮かび、それ自身のバランスを見つけるまでものすごく不安な瞬間だった。タンカーがそれ自身落ち着いたばかりでなく、それによって船がトランスフォーメーション(変形、変質、変換)を通して巨大で改悛の情のないウエイト(重さ、重量)から浮揚性のあるストラクチャー(構造)になり、自由で、海上に浮かんだようで、漂ったようになるにつれて、注目している群衆が落ち着いた。その時の私の畏怖やワンダー(驚き)は今も残っている。私が必要とするすべての生のマテリアル(素材)この記憶の保存の中に含まれている。

→「~のために適切に~する」という人間中心主義的で目的論的な世界の見方ではなく、人間中心主義を超えたもの、人間の力を超えたもの、人間中心主義とは関係のない「外部」のフォーム(形式、形態)あるいは生成、既存の人間中心主義的なルールの過剰作動やスケールの逸脱は、畏怖とワンダー(驚き)の感覚を引き起こす。(井戸)

Kazimir Malevich(カジミール・マレーヴィチ)
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Charles Sanders Peirce(チャールズ・サンダース・パース)
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Ferdinand de Saussure(フェルディナン・ド・ソシュール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB
Noam Chomsky(ノーム・チョムスキー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC
Edmund Husserl(エトムント・フッサール)
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Maurice Merleau-Ponty(モーリス・メルロー=ポンティ)
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Claude Lévi-Strauss(クロード・レヴィ=ストロース)
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Roland Barthes(ロラン・バルト)
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Carl Gustav Jung(カール・グスタフ・ユング)
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Michel Foucault(ミシェル・フーコー)
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Jacques Derrida(ジャック・デリダ)
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Friedrich Wilhelm Nietzsche(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ)
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