Peter Eisenman Diagram Diaries
UNIVERSE

Peter Eisenman(ピーター・アイゼンマン)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=Shift_JIS&q=Peter+Eisenman&lr=&oe=Shift_JIS&um=1&sa=N&tab=wi
YouTube(Peter Eisenman)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Peter+Eisenman&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

P.182
Peter Eisenman:兎に角、「カナレッジオ」や「ベルリンIBAハウジング」や「オハイオ州立大学ウェックスナー視覚芸術センター」のダイアグラムはみんな新しいリーディング(読み、解釈)を誘発するためにそのサイト(敷地)の掘削と発明(創案、捏造)を扱っている。これらのダイアグラムにともなう問題は、それらが本質的に2次元的なコンストラクト(構築)であり、それは殆どの場合、ただ押出成形に対してのみ建てられたフォーム(形態)へと3次元化することを許していた。続く3つのプロジェクト、「ロミオとジュリエット」、「ロング・ビーチ」、「ラ・ヴィレット公園」は、一連の人工的な掘削を完成させた。それらはサイト(敷地)のダイアグラムから3次元の異なったプロジェクション(投影)を試みた。これらの3つのプロジェクトは、それらがサイト(敷地)に対してもあるいは建築的なディスコース(対話、論述)に対しても内在的でないテキスト(テクスト)を導入したから、最初の3つのプロジェクトとは異なる。

P.183
Peter Eisenman:前のダイアグラムは最初に建築的な意味(グリッド、軸、等々)で形を与えられたのに、続くダイアグラムはこの形態化を乗り越えようと試みた。この内在性は、形態と機能の間の如何なる視覚的あるいはコンセプチュアル(概念的)な関係性もぼんやりさせることを困難にした。だからそのような関係性は既に既存の内在性の中に内在していた。このように、もはや如何なる内在的な建築的意味からも始まらないだろう想像上恣意的な(自由な、気まぐれの、任意の)テキスト(テクスト)を導入するアイデア(考え)が提案された。そのような外部のテキスト(テクスト)を使いながら、人工的なコンストラクト(構築)は、重ね合わせのプロセスを使いながら作られた(これゆえに「人工的な掘削」という言葉を使う)。異なったスケール(縮尺)でのこれらの重ね合わせは、そういうわけで、どのような種類のオーバーラップ(部分的な重なり合い)、予想外の分裂、恣意的な(自由な、気まぐれの、任意の)形(図)を決定する重大なポイントを表し、最終的に新しい意味が生じ得る。その意図は、意識的な動機付けなしでの形体付与、即ち、新しい解釈に開かれているかもしれない如何なるテキスト(テクスト)の中にも抑圧(抑制)された形体付与が横たわっている(存在する)ことを、生み出すためであった。

→「芸術作品とは、享受者の積極的介入によって意味内容が可逆的に発見される「開かれた」形態である。」というウンベルト・エーコの「開かれた作品」を思い出す。(井戸)

P.185
外在性:テキスト(テクスト)

P.186
Peter Eisenman:明らかにそのようなアプローチは、(前のことばのあやとして)機能主義のバブル・ダイアグラムと類似した状態までの、建築的なレトリック(効果的な話し方、修辞学、話術)の還元である。
 ロミオとジュリエットプロジェクトは、1986年のアルド・ロッシのヴェネチア・ビエンナーレのためになされた。これはサイト(敷地)の歴史あるいは数学(数理)的な形(図)ではなく「外部の」文学的あるいは科学的テキスト(テクスト)を使った最初のプロジェクトだった。

Aldo Rossi(アルド・ロッシ)
http://www.google.co.jp/search?q=Aldo+Rossi&hl=ja&site=&prmd=ivnsb&source=lnms&tbm=isch&ei=GFnHTafwE4WEvAOG38GbAQ&sa=X&oi=mode_link&ct=mode&cd=2&ved=0CA8Q_AUoAQ&biw=1533&bih=897
Umberto Eco(ウンベルト・エーコ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B3
Charles Sanders Peirce(チャールズ・サンダース・パース)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B9
Sigmund Freud(ジークムント・フロイト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%88
Ferdinand de Saussure(フェルディナン・ド・ソシュール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB
Claude Lévi-Strauss(クロード・レヴィ=ストロース)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%B4%E3%82%A3%EF%BC%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9
Edmund Husserl(エトムント・フッサール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%AB
Maurice Merleau-Ponty(モーリス・メルロー=ポンティ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%BC%EF%BC%9D%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3
Jacques Derrida(ジャック・デリダ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%80
Roland Barthes(ロラン・バルト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88
Noam Chomsky(ノーム・チョムスキー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC
Friedrich Wilhelm Nietzsche(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7
Gilles Deleuze(ジル・ドゥルーズ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA
Pierre-Félix Guattari(ピエール=フェリックス・ガタリ)
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Michel Foucault(ミシェル・フーコー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC