Oscar Dominguez Museum and Cutural Centre
敷地の両端の高低差のあるレベルを建物の中をカットする斜路によって接続しその斜路がエントランスになる(と同時に都市の通路にもなる)というのは、OMAのクンストハルを思い出さずにはいられない。しかし、クンストハルと違うところは、その斜路が「中庭」であることであり、その中庭は内部の空間に浮いていて内部に光と(外部からも内部からも)視線を供給している。クンストハルは動線のサーキュレーションが面白いんだが、H&deMの場合はサーキュレーションではなく、光や視線が主眼となっている。しかし両者とも、平面と断面で交差する斜線による空間は空間的にも感覚的にもイリュージョンが生まれている(または生まれそうで)個人的には面白い。