Luis Fernandez-Galiano ed.
Herzog & de Meuron 1978-2007
Arquitectura Viva

Herzog & de Meuron(ヘルツォーグ・アンド・ド・ムロン)
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You Tube(Herzog & de Meuron)
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P.349
コラボレーションと軋轢
Herzog:クライアントと同じくらい重要なのは私達が一緒にコラボレーションする人々だ。コールハースは一つの例で、ここ数年間むしろより親密に協働してきた人で、彼は私達とはとても違っていると考えられているが、それは真実でもあり真実でなくもある。コールハースは二つの側面を持っている、それは彼の失敗(怠惰、不足)の理由かもしれない。彼の行動は首尾一貫していない。彼はとても興味深い闘志を持っているが、私がそれを見る限り、それらはエネルギーと時間の浪費だ。

P.351
Herzog:例えばAMOへの着手だ。世界への挑戦を除いて、建築でない他のことの為に、何故あなたはその会社をやっていかなければならないのか?これは私達とはとても異なったモデルである。私はファッションや香水に興味があるが、私達は決して会社を始めようとはしなかった、何故なら私は私が他の分野から持ってきたものが何であっても、私のターゲットは建築だと思っているからだ。私達がするよりもよりよくウェブデザインをし、私達がするよりもよりよいPRをし、私達がするよりもよりよくグラフィックデザインをし、私達がするよりもよりよくIPビジネスをする多くの人々がいる・・・。あなたはこれらの分野から学ぶことはできるし、彼らをプロジェクトを作る為に引き入れることもできるが、これは私達が私達のやるべき務めを強化する為に彼らを引き入れるべきであることを意味しているのではない。反対のことが起こり、それはあなたを弱め、あなたをより信用できなくする。
私がデザイン(計画)を始める時、唯一のターゲットは最終的に何が現われるか、何が結果になるかということである。そしてあなたはそのターゲットの限界を超えることができる、なぜなら、もしあなたがこれを成し遂げるならば、あなたは建築を忘れるからだ。あなたはそこにいる、殆ど裸で、世界の、あなたが建築と感じる何かのあなたの知覚と共に・・・。それは強いピースであなたにあなた自身の強い感覚を与える。それが現実のゴールであり、まさに野心的な(熱望する)ものだ。私はこのように言い続けているが、最も若い世代の殆ど誰も、私達が建築のフィジカル(物質的、身体的)な現実性とともに取り組んでいて、唯一それのおかげで、私達はそれを乗り越えて行けるし、非物質性を成し遂げることすらできるということを理解しない。しかしもしあなたがこれらの付随的な分野、これらの「非物質的な」分野とともに取り組むのであれば、あなたは際立った名声を打ち立てビッグ・メディア・スターになるかもしれないが、あなたはあなた自身の地盤を弱める。私はレムに対して賞賛を持っていて、私は彼を個人としてとても好きだし、私達が一緒にいるときはいつでも私達は素晴らしい瞬間を過ごしてきたし、真のお互いの賞賛がある、つまり私達は一緒に物事をしてきたし、同じプロジェクトに従事することは本当に喜びであり、楽しく、興奮だった、しかし私達はまたとてもオープンであらねばならなく、それが失敗だった。あなたはもし同じレベルであればクライアントを得ることができない。レムとH&deMは同じレベルであり、クライアントは、レムあるいは私ではなく、レムと私と話したい、だからこれが大失敗を導いた。あなたが興味深く知的に傾倒したクライアントを得るやいなや、このクライアントはいつも、Ian Schragerとの私達の場合で起こった様に、コラボレーションを分裂させる危険の中にある。コールハースは、殆どH&deMと同様に、むしろ取り組むのにオープンな方法を持っているし、学びたかった。しかし勿論、あなたがあなた自身の世界へより取り込む時、あるいはいくらかの他の世界のものがより強ければ、嫉妬の瞬間もあるし、まさにあなたはそのように感じる。理想を言えば、一種の釣り合いがあるべきだし、あなたをより強くする方法で協働すべきである、しかしこのことがいつか作用するかどうかはかなり疑わしいが。兎に角それはよいプロセスだったし、私はその結果は印象的だったと思うが、それは私が再び直ぐに挑戦するだろうことではない。
アーティストとのコラボレーションでさえ必要とされたときだけ興味深い。あなたは年を重ねより経験を積んだ時、あなたはそれらがトレンディー(最新流行)あるいはファッショナブル(流行の)であるという理由で物事をする必要がないということを悟る。アーティストと協働することは本当に嫌なことになりうる、なぜなら酷い場所でのアートはくだらなく、彼ら自身の制作を諦め何かより強いものに戻ってくることができるのは彼らの内でそんなに多くはない。Zauggはそのようにすることができる、なぜなら変わった方法で、彼はレムの様だ。とても防御的に、起こっていることを観察し、それから何かに適合させようと取り組む。

→H&deMは現象学の影響が強く、コールハースは構造主義+ポスト構造主義を道具として使うという顕著な違いがあるが、最近はできる建築が似てきている。(井戸)

Rem Koolhaas(レム・コールハース)
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Ian Schrager
http://en.wikipedia.org/wiki/Ian_Schrager
Rémy Zaugg
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