Gordon Matta-Clark
Phaidon Press Inc.

Gordon Matta-Clark:Splitting the Humphrey Street Building,
An Interview by Liza Bear,May 1974

このインタヴューは、下記のP.165~P.177にも所収されています。(井戸)

Gordon Matta-clark: Works and Collected Writings

P.164
GM-C:アナーキテクチャーについての私達の考えは、建物に対するもう一つの態度を示すピースをつくることよりももっととらえどころのないものであり、むしろ使用できる空間のコンテナ化を決定している態度に対してのものである。

LB:隠喩的ヴォイドとは何ですか?

GM-C:感覚の中で隠喩的とはそれらの興味や価値がそれらの可能な使用の中にないもの・・・。

GM-C:構造的ファブリックとしての建物の衝突を実際扱った最初のピースのいくつかは本当に小さな引き抜きだった。その時私は表面を限界としてあまりにも容易に受け入れられ過ぎている何かとして考えていた。そして私は切り込みによって他の何かが賦与されるという点で、如何に表面をぶち抜くことが反響をつくり出せるかということに興味を持ち出した。それは単純な考えで、私がしてきたラインドローイングから起こったものだ。

P.165
LB:Humphrey Streetのピースについて私達をうつものは如何に沢山の情報をその切り込みが明らかにするかということである。

GM-C:確かに、切り込みはとても分析的(解剖的)だ。それはプローブ(探測装置)だ。観察力の鋭い視察官の足場だ。最初は私もまた視覚的な事を乗り越えていきたかった。勿論、切り込むことや、移動に対する視覚的意義はある。しかしそれは私に興味を抱かせるものの薄いエッジの一種に過ぎない?