Archi Review 第15回
ジョン・ヘイダック「ダイヤモンド・ハウス」
2004年6月5日 井戸健治
1、ヘイダックの作品の変遷
House1~House7
→Texas Houseシリーズ、平面を9分割
House8~House 10
→ダイヤモンド・プロジェクト、柱(構造グリッド)と外壁の分離
House11 、House12
→ウォールハウス
House13、House13A
→1/4シリーズ
House14
→1/2シリーズ コート(パティオ)の中に3つの異なる形態の空間がある。
House15
→3/4シリーズ 壁の両端にヴォリュームがある。
House16
→ウォールハウス・ 壁面の前方(居室等)と後方(階段・設備等)にヴォリュームがある。 仮面(正面の強調)の復活
House17 House18
→平行な壁による構成
House19
→バーバー・ハウス 白いファサードの背後の黒い壁で囲まれた空間があり、内部に青い円筒の浴室、 黄色い立方体の台所、ダイヤモンド形の煙突がある。入れ子構造 仮面(正面の強調)の復活
House20
ウォールハウス・
ウォールハウス・
仮面、儀礼行為、説話的な建築へ 天使、十字架、迷路、蛇、キリスト、生/死、昼/夜、教会
2、「ダイヤモンド理論」、「ダイヤモンド・プロジェクト」
ダイヤモンド形平面をアイソメトリックで投影すると四角形になる。
アイソメトリックで描かれた四角形はダイヤモンド形になる。
四角形の平面がアイソメトリックで投影されれば3次元となる。
しかし、ダイヤモンド平面がアイソメトリックで投影されれば、2次元(四角形)で表れ、何階もあれば各階は2次元の視界の中で重なり合ってくる。3次元であるが、2次元的読み(印象)が強くなる。
→キュービズム的投影に近い。(3次元であるが2次元的な面の前面への積み重ねの印象)
テオ・ヴァン・ドゥースブルク
→キャンヴァスはそのままに内側の直角を45°傾ける。
ピエト・モンドリアン
→キャンヴァスを45°傾け、内側の直角はそのまま。
キュービズム
図形の極度の集中化、力強い90°60°30°45°の切断、平らな図形の組み合わせ