金沢21世紀美術館で開催中のゲルハルト・リヒター展に行ってきました。
行きの電車の中で本を読んでいて、雨の日にリヒターのアブストラクト・ペインティングを見るというものいいんじゃないかなと思っていました。
SANNAのこの美術館は雨の日はなんていううんだろう、特筆すべきことはなかった。美術館はいい美術館だとおもうんだけど雨だから特に変化するわけではなかった。僕にしては珍しくこの建物は晴れている時の方が気持ちいいなと感じた。
雨の日だから特段なにか装置があるというんじゃ逆に面白くないんだろうけど、天候は大いに建築の要素だと思う。それをどうするかということなんだけど。ここは僕のいまの関心事になりそうだ。
リヒターの作品では「鏡」「11枚のガラス」「4枚のガラス」が好きです。
特に「11枚のガラス」はその作品の奥行きがガラスでぼやけ、写り込む像(自分も)も11の像の重なりで見ているとフワフワとしてくる。
僕自身小学校のころ「4096の色彩」の様に画用紙を1センチマスに塗りわけた絵を描いたことがあるので単純に親近感を覚える。
残念だったのは「アトラス」が展示していなかったことで、それでも今ではほぼ絶版に近い本のアトラスがショップで3万5千円で売っていてジックリ眺めてしまった。
http://www.kanazawa21.jp/richter/index.html
行き帰りの雷鳥の中で「ゲルハルト・リヒター写真論/絵画論」を読む。