Richard Serra
The Matter of Time
Steidl

Richard Serra(リチャード・セラ)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=UTF-8&q=Richard+Serra&lr=&oe=Shift_JIS&um=1&sa=N&tab=wi
YouTube(Richard Serra)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Richard+Serra&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
美術家の言葉(リチャード・セラ)
http://www.b-sou.com/palw-Serra.htm

Holocaust Memorial Berlin(ホロコースト・メモリアル、ベルリン)
→ピーター・アイゼンマンとリチャード・セラのコラボレーション。(井戸)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&inlang=ja&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS&q=Holocaust+Memorial+Berlin&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=&um=1&sa=N&tab=wi
You Tube(Holocaust Memorial Berlin)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Holocaust+Memorial+Berlin%0D%0A+&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

P.48
Richard Serra:ある種の本質的意味の突然の顕現(知覚)になった一つの特別な出来事があった。なぜならそれは私のワーク(作品、取り組み)の方向を根本的に変えたからだ。私が20代前半の頃フルブライト奨学金でフィレンツェに住んでいたとき、私はプラド美術館を訪れる為にマドリードへ旅行した。そこは私が初めてベラスケスの「ラス・メニーナス」に出会ったところだった。その絵画は私を愕然とさせたままにし、それについて私が考えれば考えるほど私はより混乱した。その絵画は無数の矛盾した解釈に開かれていて、それらのどれもそのパースペクティブ(見方、視点)によって提示された問いに答えていなかった。私は、とりわけ鏡の中の真ん中で死んだように見える王族のカップルの位置に関して、そのスペース(空間)のコンストラクション(構築)を捕まえることができなかった。もしある人が彼らはその絵画の中でその絵画のサブジェクト(主題、テーマ、主体)であると仮定する(当然のことと決め込む)のであれば、彼らは実際のスペース(空間)、即ち私が立っていたスペース(空間)の中への投影によってのみ位置を与えられうる。要するに、私はイーゼルの上の絵画のサブジェクト(主題、テーマ、主体)の代理として含意(意味、関係)させられてしまっていて、ベラスケスは私を見続けている。
どんなアートのワーク(作品、取り組み)の理解も必ず一種の共犯である。この例の中で、見ることの行為は階段室の小さな人物によってますます複雑にされる。つまり、開かれたドアを通して鏡の正面(右)が見られ、そこでは光が入ってきている。何がキャンバスの外部なのかということを含めて、誰がイーゼルの絵画と彼の前の全体のアンサンブル(全体的調和)を見ているのか。一つの点では、私は自分自身がこの観客の位置からプロジェクト(投げ出す、投影する)しようと試みている、つまりみんなの背後を見ていて、ところが一方本質的に自分自身を見ていて、同時に正面でその絵画のみんなを見ているという、2重の窃視(のぞき行為)の状態にあることに気付いた。

→ベラスケスの「ラス・メニーナス」といえばフーコーの「言葉と物」を思い出す。以下wikipediaより引用。(井戸)

ミシェル・フーコーは、著作『言葉と物』(1966年)の冒頭の章を『ラス・メニーナス』の分析に費やした。フーコーはこの絵を、非常に詳細に解説したが、それは「規定する訳でもなく、芸術史を調査した色々な文献を参照にする訳でもなく」という状態であった。フーコーは主題にこだわらずに絵をとらえ、画家の経歴、技術力、典拠や影響、社会的背景や後援者との関係も重要視しなかった。彼が分析しようとしたのは、画家の意図した作略、画家と女官と鑑賞者の視覚関係の、複雑に強調された繋がりであった。
「我々が絵を観賞すると、画家は絵の中から順番に我々を見回す。互いにちらりと一瞥し、視線が絡む。しかし相互に見合う弱々しい線には、疑念、交換、見せかけの複雑なつながり全体が包括されている。画家は、彼の主題と同じ位置に偶然立ったときに、視線を我々に巡らせる。」
フーコーにとって『ラス・メニーナス』は、ヨーロッパ芸術の新しいエピステーメー、あるいは考え方の最初の発露であった。絵が表すものは、芸術の歴史の2つの「大きな断続」、クラシックとモダンの中間点であり、「おそらくベラスケスの絵には、古典的表現と、我々にもなじんだ空間の定義が存在する・・・表現は最終的にそれを妨げてきた関係から解き放たれ、本来の純粋な形で描かれるようになった」。

Diego Rodríguez de Silva y Velázquez(ディエゴ・ベラスケス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%B9
ベラスケスの「ラス・メニーナス」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B9
Marcel Duchamp(マルセル・デュシャン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3
http://www.google.co.jp/search?q=Marcel+Duchamp&hl=ja&biw=1593&bih=831&prmd=ivnsb&source=lnms&tbm=isch&ei=5k_kTdWRM4WavAPP7YDuBg&sa=X&oi=mode_link&ct=mode&cd=2&ved=0CBEQ_AUoAQ
Kazimir Malevich(カジミール・マレーヴィチ)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=UTF-8&oe=Shift_JIS&q=Kazimir+Malevich&lr=&um=1&sa=N&tab=wi
Charles Sanders Peirce(チャールズ・サンダース・パース)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B9
Ferdinand de Saussure(フェルディナン・ド・ソシュール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB
Noam Chomsky(ノーム・チョムスキー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC
Edmund Husserl(エトムント・フッサール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%AB
Maurice Merleau-Ponty(モーリス・メルロー=ポンティ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%BC%EF%BC%9D%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3
Claude Lévi-Strauss(クロード・レヴィ=ストロース)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%B4%E3%82%A3%EF%BC%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9
Roland Barthes(ロラン・バルト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88
Sigmund Freud(ジークムント・フロイト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%88
Carl Gustav Jung(カール・グスタフ・ユング)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%83%B3%E3%82%B0
Michel Foucault(ミシェル・フーコー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC
Jacques Derrida(ジャック・デリダ)
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Friedrich Wilhelm Nietzsche(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7
Jean Baudrillard(ジャン・ボードリヤール)
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