Rachel Whiteread: Transient Spaces (Guggenheim Museum Publications)
Rachel Whiteread(レイチェル・ホワイトリード)
http://images.google.co.jp/images?svnum=10&um=1&hl=ja&lr=&inlang=ja&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS&q=Rachel+Whiteread&btnG=%83C%83%81%81%5B%83W%8C%9F%8D%F5
http://en.wikipedia.org/wiki/Rachel_Whiteread
美術家の言葉(レイチェル・ホワイトリード)
http://www.b-sou.com/palw-Whiteread.htm
YouTube(Rachel Whiteread)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Rachel+Whiteread&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
Untitled(Apartment)Rachel Whiteread
Untitled(Basement)Rachel Whiteread
http://www.guggenheim.org/exhibitions/past_exhibitions/whiteread/exhibition_1.html
Rachel Whiteread Ghost(ゴースト)1990年(You Tube)
http://uk.youtube.com/watch?v=gGL5tgqvrg4
P.53
RW:それに、「Ghost(ゴースト)」の表面ではあなたは暖炉からの沢山のすすを見ることができる。ところが、「Apartment(アパートメント)」と「Basement(ベースメント)」では私は黒い剥離剤を使用した、だからたとえあなたが壁紙を貼ったエッジや壁にペンキが塗られたしるしを見ても、ニコチンのしみや窓がずっと開けられていて汚れが入ってきた空気の流通のしみがない。私は完全に故意にそのピースの表面を真っ白にした。
CH:「Apartment(アパートメント)」と「Basement(ベースメント)」の単純な幾何学はそれ故に強調され、それらの「個性(特質)」の感覚(意味)はほとんど明らかにされない。1993年にあなたは「House(ハウス)」、あなたのロンドンでの初めてのパブリックな彫刻のベールを取った。それはArtangel(アートエンジェル)の James Lingwoodによって委託されたものだった。このピースは「Apartment(アパートメント)」とどのように比較しますか?
RW:「House(ハウス)」のために、私達はモールド(鋳型)としてヴィクトリア朝風の家を使用し、それからその家を破壊した。私達はまさにその家をそのピースのまわりに記録した(取り壊した)、そのピースはその家があった場所にとどまった。
P.54
RW:「Apartment(アパートメント)」のために、私達はそのモールド(鋳型)を壊さなかった。つまり、私達はそのアパートメントを存続させた。すべてのことはその断面の中で型取られた。だから私達はそのアパートメントの部屋からそのピースを得ることができた。
CH:「House(ハウス)」では、あなたはまたあなたが型取りをし始める前にその家の非常に多くの写真を撮ってもいますね。あなたはその家と関係した個人的な物語に興味を持っていたのですか?
RW:いいえ。私が「House(ハウス)」を作ったとき、私は以前の占有者である、(シドニー)・ゲール氏と彼の娘に会い、私達はしばらく接触し続けた。しかし本当は、それは私を少し不愉快に感じさせた。それは私が彼らの歴史を型取ったようだった。私はそのような方法で押し入りたくはなかった。
CH:「House(ハウス)」はパブリック(肯定的にも否定的にも両方)からの強い反応を刺激し、結局破壊された。それは最初から一時的なものとして意図されていたのですか?
RW:「House(ハウス)」は一時的なものだといつも思われた。それは丁度3ヶ月の間そこにあって、しばらくは私は一種の執行猶予を望んでいた、だからその作品はその状況でなんと6ヶ月ももちこたえ、狂気の契機よりもむしろ、都市の一部になった。
CH:あなたが「House(ハウス)」のベールを取った同じ年、あなたはまたも「Untitled(Room)」を創り出しましたね。
RW:1992ー93年に、私はDAAD創作奨励金を得て18ヶ月ベルリンに滞在しました。私はそこにいる間に「Room」を創った。私は「Apartment」と「Basement」をこのピースの拡張として見ている。
CH:私はだいたいあなたが「Room」を作った時にそれについて読み、あなたはノスタルジア(懐旧の念)と回想(記憶)と殆ど関係していない作品を創り出そうと決心していた。あなたは19世紀の建築の嗜好的装飾を取り去って、単純化された幾何学的な形態を好むように思われ、それは「Apartment」でも「Basement」でも「Room」でもみんな共通だ。これらの作品はより感情を交えなく、よりニュートラル(あいまい)で、あなたの初期のピースの多くと比較しても標準化されてさえもいるように感じる。
RW:「Room」は実際は虚構の空間から作られている。私はその部屋のために合板のモールド(鋳型)を作った、まるでそれが支柱(立て掛け)かのように。それには一つの窓があり、一つのドアがあり、丁度完全に真っ白に見えた。その中には照明のスイッチあるはどんな些細な電気設備さえもなかった。その作品はジェネリックな(一般的な、ありふれた)空間を表していた。
CH:「Apartment」のように「Room」は戦後の期間の低所得者向け住宅供給とそれを作ることに対する定式的なアプローチを思い出させる。あなたはあなたが型取った空間のタイプ(類型)の中の、そしてあなたがそのプロセスに取りかかった方法の中のいくらかの変化を作りましたが、あなたの部屋のピースが共有している何かはありますか?
RW:私の部屋のピースのすべては(あるいは私が作ったどんな建築的ピースも)本当に観察することと関係している。それらをまさに見て考えることの中にある当惑の感覚(意味)がある。「私達はその種の場所の中に住んでいる。どのようにして私達はそのような場所の中で身体的に(自然の法則に従って、物理的に)機能できるのだろうか?」これは確かに私が私の作品を見る時にすることである。私はいかにそれらが私に身体的に(自然の法則に従って、物理的に)影響を及ぼしているかについて考える。