Thinking Architecture

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存在する状況との意味のある対話へと入っていける質を新しい建物が持つということは介入の質にとっては重要だ。というのも、その介入がその場所を発見することであれば、それは既に存在するものを新しい光の中で私達に見せるにちがいない。水の中に石を投げ込めば、砂は渦巻き、再び落ち着く。そのかきまぜ(攪拌)は必要であった。石はその場所を見つけた。しかし、池はもはや以前と同じではない。このような建物は、もし私達の感情や心に様々な方法でアピールする能力を持っているのであれば、その周辺環境に単に受け入れられたと私は信じている。というのも私達の感覚や理解は過去に起源を持ち、私達の建物との意識的な関係は思い出の過程を尊重するに違いないからである。