Peter Zumthor
Thinking Architecture
Birkhauser

Peter Zumthor(ペーター・ツムトール、日本ではピーター・ズントーが一般的)
http://images.google.co.jp/images?um=1&hl=ja&lr=&client=firefox-a&channel=s&rls=org.mozilla%3Aja-JP-mac%3Aofficial&q=Peter+Zumthor&btnG=%E7%94%BB%E5%83%8F%E6%A4%9C%E7%B4%A2
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BC
YouTube(Peter Zumthor)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Peter+Zumthor&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

P.21
Peter Zumthor:かなりの程度まで、デザイン(設計)することは、オーダー(秩序、理法)のシステム(組み立て)を理解し確立することに基礎が置かれる。さらに私は私達が探し求めている建築の本質的なサブスタンス(本質、実質、物質)は感覚と洞察から生じると信じている。直観の貴重な瞬間は忍耐強いワーク(取り組み)の結果である。内なるイメージやドローイングの中の新しい線の突然の出現とともに、全体のデザイン(設計)が変化し、ある瞬間の断片の中に新しく定式化される。それはまるで強力なドラッグ(薬、麻薬)が突然効き始めたかのようだ。私が創り出しているものについてその時までに知っていたすべてのことが、明るい新しい光によって照らされる。私は喜びと熱情を経験し、私の中の深いところにある何かが、「私はこの家を建てたい!」と断言しているように思われる。

空間の中の構成
Peter Zumthor:幾何学は、空間の中の線や平面的なサーフェス(表面)や3次元的なボディー(物体、塊)の規定(法、理法)についてのものだ。幾何学は私達が建築の中で空間をどのように扱えばよいのか理解することを助けることができる。

P.22
Peter Zumthor:建築では、空間的なコンポジション(構成、組み立て)の基本的な可能性が2つある。それは、それ自身の中に空間を分離(隔離、特定)する閉じた建築的ボディー(物体、塊)と、終わりのない連続(連続体)と接続されたある空間の領域を包含する(に等しい)開いたボディー(物体、塊)である。空間の拡張はある部屋の空間的な広大な広がりの中に自由に配されたあるいは列をなして並んでいる床や柱としてのボディー(物体、塊)を通して視覚化されうる。私はどんな空間が本当にそうなのか知ることを主張しているのではない。わたしはそれについて長く考えれば考えるほど、それはますます謎めいていく。しかしながら、一つのことについては、私は確信している。私達が、建築家として、空間と関わるとき、私達は地球を取り巻いている無限の中のちっぽけな一部だけでなく、各々のそしてすべての建物がその無限の中で唯一無二の場所をマークする(しるしをつける、跡をつける、特色づける)ということと関わっているということだ。
この心の中の考えとともに、私は私のデザイン(設計)の最初の平面と断面をスケッチすることから始める。私は空間的なダイアグラムとシンプル(単純)なヴォリュームを描く。私はそれらを空間の中にある正確なボディー(物体、塊)として視覚化しようとし、それらがどのようにそれらを取り囲んでいる空間から内部の空間の領域を明確にし分離するのか、あるいはそれらがどのようにある種開かれた容器の中で無限の空間的な連続(連続体)の一部を包含するのかを正確に感じることは重要であると感じる。
強いインパクト(衝撃、影響力)を持つ建物はいつもそれらの空間的な質の強烈な感覚を伝える。それらはある特別な方法の中で空間と呼ばれる謎めいた(神秘的な)ヴォイド(空隙)を包含し、それを鳴り響かせる。

Martin Heidegger(マルティン・ハイデガー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AC%E3%83%BC