Peter Zumthor
Thinking Architecture
Birkhauser

Peter Zumthor(ペーター・ツムトール、日本ではピーター・ズントーが一般的)
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YouTube(Peter Zumthor)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Peter+Zumthor&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

P.15
Peter Zumthor:これらのオブジェクト(もの、客体)が一緒に置かれる直接的で、外観上は自明の方法は興味深い。そのオブジェクト(もの、客体)の言明とは関係のない小さい部分によるオーバーオールな印象の中断がない。私達の全体の知覚は本質的でないディテールによって邪魔されない。すべての接触、すべての接合、すべての結合部はその作品の静かなプレゼンス(存在、現前性)のアイデア(考え)を強化する為にそこにある。
私が建物を設計する時、私はそれらにこの種のプレゼンス(存在、現前性)を与えようと努力する。しかしながら、彫刻家とは違って、私は私が果たさなければならない基本的な務めを表わしている機能的で技術的な要求から始めなければならない。建築は数え切れないディテールから出てきた、様々な機能や形態やマテリアル(素材)やディメンション(寸法、広がり、次元)から出てきた全体を発展させる挑戦にいつも直面している。建築家は、サーフェス(表面)が交差し異なったマテリアル(素材)が出会うポイント(接点)の為に、理性的なコンストラクション(構築)とエッジ(縁)とジョイント(接合部)の為のフォーム(形態)を探さなければならない。これらのフォーマル(形態的)なディテールは建物のより大きなプロポーションの中の感覚的変化を決定づける。ディテールはフォーマル(形態的)なリズムや、建物の見事に(繊細に)分けられたスケールを確立する。
ディテールはデザイン(計画)の基本的アイデア(考え)がそのオブジェクト(もの、客体)の中の直接的に関係するポイントで要求するもの、つまり性質(なじみ)あるいは分離(分割)や、テンション(緊張、均衡)あるいは明るさや、フリクション(摩擦)、固体性や、もろさ(はかなさ)・・・を表現する。
ディテールは、それらが成功した時、単なるデコレーション(装飾)ではない。それらは心を散らしたり、楽しませたり(もてなしたり)しない。それらはそれらが本来の(内在する)部分である全体を理解することを導く。

Richard Serra(リチャード・セラ)
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Joseph Beuys(ヨゼフ・ボイス)
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Mario Merz(マリオ・メルツ)
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P.16
Peter Zumthor:すべての完全な、それだけで完結した創作品にはマジカル(不思議な)力がある。それはまるで私達が十分に発展した建築的身体のマジック(魔法、不思議な力)に圧倒されるようである。私達の注意(心の傾注)は、おそらく最初に、使い古された戸口の上がり段によって鉄の板を留めた床の二つの釘の様なディテールによって捉えられる。感情が湧き出る。何かが私達を動かす。

Martin Heidegger(マルティン・ハイデガー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AC%E3%83%BC
Maurice Merleau-Ponty(モーリス・メルロー=ポンティ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%BC%EF%BC%9D%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3

シンボル(象徴、記号)を越えて
Peter Zumthor:「すべてのことが進んでいる」とやり手は言う。「メイン・ストリートは殆ど申し分ない」と建築家であるヴェンチューリは言う。「何ももはやうまくいかない」と私達の日々や時代の反抗(敵意)をこうむる人々は言う。これらの言明は、もし矛盾した事実の為でないならば、矛盾した意見を表わしている。私達は矛盾とともに生きるようになったし、これにはいくつかの理由がある、つまり、伝統はもろくも消え失せ、それらには文化的なアイデンティティーがあったのだ。誰も本当に経済や政治によって発展した力学を理解したりコントロールする様にはみえない。すべてのものは他のすべてのものの中に溶け込み、マスコミは記号の人為的な世界を創り出す。任意性(自由気ままなこと)が優勢である。

Robert Venturi(ロバート・ヴェンチューリ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AA
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Roland Barthes(ロラン・バルト)
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