Peter Eisenman Diagram Diaries
UNIVERSE

Peter Eisenman(ピーター・アイゼンマン)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=Shift_JIS&q=Peter+Eisenman&lr=&oe=Shift_JIS&um=1&sa=N&tab=wi
YouYube(Peter Eisenman)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Peter+Eisenman&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

P.50
Peter Eisenman:ジャック・デリダがことばの記号の自由なプレイ(振る舞い)を論じているとはいえ、彼はめったに記号のフィジカルな(物質的な)性質をその記号の価値に結びつけなかった。
あらかじめ、建築におけるスペシフィックなフォーム(形態、形式)はいつもある機能に結びつけられる(ある柱はいつもあるシェイプ(形)とあるマテリアル(材料)の次元を持つにちがいない)、そして、それ故に、ある意味に結びつけられる。ダイアグラムの使用における私の最初のアイデア(考え)はフォームのサブストレート(基質、基体、培養基)が、ここでは建築の内在性のある側面を言っているのだが、そのようなプログラム的な関心から引き離されうるということだった。

Jacques Derrida(ジャック・デリダ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%80

P.51
Peter Eisenman:これはYve-Alain Boisとロザリンド・クラウスがそれらからそれらの先行する合理性のモード(様式、流儀)を切り離すことによってオブジェクト(客体)の特異性を保護するための必要性と呼んできたものである。建築にとって、これは、同時にこれら(機能、意味、美学)のコンディション(条件)のプレゼンス(存在、現前性)を必ずしも否定することなしに、その当然のこととされた機能や意味や美学への必然的な関係からフォームをはずす(置き換える)プロセスを意味するだろう。この置換の行為は私の博士号の論文の中で表現されたダイアグラムのプロセスの発展の中で批評的になり、後に私のジョゼッペ・テラーニへの取り組みの中で発展した。それはまたウィトカウアーとロウのフォーマル(形式的なもの、形態的なもの)の理解とも違っていた。
本質的に、その時は、私の論文の中で私はダイアグラムを二つの方法でフォーマルのアイデア(考え)を定義するために使用した。第一に、そして最も明らかなことに、フォーマルは美学から区別された。第二は、よりずっと繊細な関心事は、フォーマルは建築の内在性の中の安定した(ゆるぎない)一揃いのフォームとは異なっていると見られたということだった。その時、フォーマルの中の、特にモダン・ムーヴメント(近代運動)との関係の中のこの違いは、私の論文の執筆の中で発生しようとしたままだった。

Yve-Alain Bois
http://en.wikipedia.org/wiki/Yve-Alain_Bois
Rosalind Krauss(ロザリンド・クラウス)
http://en.wikipedia.org/wiki/Rosalind_Krauss
Giuseppe Terragni(ジョゼッペ・テラーニ)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&inlang=ja&ie=Shift_JIS&q=Giuseppe+Terragni&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=&oe=Shift_JIS&um=1&sa=N&tab=wi
Rudolf Wittkower(ルドルフ・ウィトカウアー)
http://en.wikipedia.org/wiki/Rudolf_Wittkower
Colin Rowe(コーリン・ロウ)
http://en.wikipedia.org/wiki/Colin_Rowe

P.52
Peter Eisenman:この違いのネイチャー(本質)は、その論文で使われたその時の実情では、何かダイアグラムは探究することを当然と思われていたということだった。
私のフォーマルのアイデア(考え)は、ヴェルフリンや他の人達によって含意された、フォームの本質主義者の見方とは違っていて、それの中ではそれがその当時、(スペシフィックなラインに反対した)線形性(直線性)の様な、ジェネリック(一般的な、特定でない)・フォームと呼ばれていたもののある質と、またもやフォームの実際のフィジカルな(物質的な)特徴とは何の関係もないが、フォームの間の関係性の中に含意されている何かと関係がある回転やズレ(剪断変形)の様な、空間の中のフォームの関係性によって提示されるフォームのプロセスのアイデア(考え)両方を表現している。あらかじめ、フォーマルなダイアグラムはめったに空間と時間の中の線形性(直線性)あるいは関係性を議論しなかった。彼らがフォームを機能と同様に扱うとき、そのようなダイアグラムは、壁の批評的な厚さや空間の中のノーテーション(表記法)としてのそれらの可能な効果のような物事を無視しながら、還元された幾何学的な抽象性になった。

Heinrich Wolfflin(ハインリヒ・ヴェルフリン)
http://en.wikipedia.org/wiki/Heinrich_W%C3%B6lfflin