いくつか写真集を買ったのでその中から、Stephane Couturierの作品集を眺める。
この作家の写真やばい。かっこよすぎる。
コラージュなんだろうか。
本当にこのような風景があるのだろうか。
都市が幾つものレイヤーの重なりに見える。
それが奥行きのない画面に圧縮されたかのようだ。
コーリン・ロウの虚の透明性を写真に「見えるかたちで」焼き付けたような感じ。
近景も遠景もピントがあっている上に層が重なっているからコラージュのように感じるのか?
工事現場や工場は、廃虚でもある。
ニーダマイヤーの様な焦点の存在をあやふやにするようなスリット(写真の分割)の操作をした作品もある。
ベッヒャーやグルスキー、ダニエル・ビュレンの影響を感じる。
画面の構成もカッチリしている。工事現場の足場の写真など、コブラのコンスタントのセクターのドローイングみたいだし、地下の掘削の土留めの表情は、ゲルハルト・リヒターの作品のようだ。
http://www.laurencemillergallery.com/couturier_landscaping.htm
http://www.josephbellows.com/dynamic/artist_artwork.asp?artistid=91