ザハもリベスキンドもミースの延長上でやっているなというのは、濱田さんの指摘を聞くまでもなく、クロッキーの小さなスケッチやドローイングを追いかけていると誰でも気付いていた事ではないだろうか。大島さんにはよくリベスキンドやザハ、H&deM、コールハース、アレッツ、コープヒンメルブラウ、ヌーベル、アイゼンマンの作品集を薦められたが、ミースの翻訳会(大島さんが亡くなって途中で中断)に参加していたという個人的感情から、ミースとロシア構成主義と行き来しながら、まあゆっくり見ていきたい。
空間の要素を空間に浮遊するオブジェクトに還元したのはミースだが、ザハに関して言えば、基本的にはXYZ軸に分散するオブジェクトからはじまり、それがドローイングではいくつかの投影が同じドローイング面に重なり、三点透視なのでそれぞれ当然歪みが生じてくる、この歪みをあえてオブジェクトに与えていくという操作や、オブジェクト同士が重なったり(勿論ミースもローザ・ルクセンブルクの記念碑で行っていた。ザハではローゼントハル現代アートセンターなど)歪めたりするという操作で、これはOMAがミースのバルセロナ・パビリオンを歪めたのと同じで、ザハでいうとイスラムアート美術館等ということになる。
ラファエル・モネオのクロッキーが届く。