Rem Koolhaas conversations with students

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建築家としての職能の推し進め、その教育、風潮はまだ頑としてとてもノスタルジックな分析に根差している。
この爆発的状況に貢献している最も経済的に成功していて罪無き設計事務所が、今なお歩行者エリアや接続エリア等々口走りながら、彼らの設計した建物を生産しばらまいていることは私には好奇心をそそるものだ。

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この状況での建築家の役割は殆ど取るに足らないものである。建築家ができる唯一のことはこのような与えられた環境の中でせいぜい専横な建物を創り出すことぐらいである。建築が成し得る利点に関して、しかもさらに建築がなしてきたあるいはする可能性のある汚点に関して、建築の力の信じられないような過大評価が存在する。建築家は近代建築の告発を通してこの評価の中で手段になってきた。1960年代や1970年代に彼らが発展させた悪意のある不平や批評とモダニズムの想像された悪行に対してのわめきの中で、私は建築家はまさに重要な道の中で彼ら自身の職能を弱めてきたのだと思う。

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A Student:あなたは、この新しい秩序に私達を導くのは経済の力と発展であると言っているのか?

R.K.:おそらく、それは単純にどのような建築がこのような消化しきれないものを消化できるかを想像する無能さということだろう。