Conversations with Mies van der Rohe
Moises Puente,editor
Princeton Architectural Press

Mies van der Rohe(ミース・ファン・デル・ローエ)
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%A8
You Tube(Mies van der Rohe)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Mies+van+der+Rohe&search_type=&aq=f

P.17
Graeme Shankland:あなたはサイト(敷地)が特定の建物を必要としていると考えているために、あなたはしばしばクライアント(依頼主)なしで建物をデザイン(設計)するのですか?

Mies van der Rohe:これは興味深い、なぜなら私達のデザイン(計画)のほとんどはそれらを成し遂げる実際的な可能性があるずっと前から発展させられたからだ。私はそれを故意にする、そして私の人生すべてでそれをしてきた。私は何かに興味がある時にそれをする。私はいつの日か建物が住われ好かれるだろうことをまさに望みながらそれをする。

Graeme Shankland:あなたが空っぽのサイト(敷地)を見た時に、あなたはスキーム(計画)を目に見えるようにするのか?

Mies van der Rohe:そうだなあ、すべてのサイト(敷地)ではないよ。しかしいくつかについては、そうだ。例えば、シカゴを取り上げよう。私はおそらく私の心の中で、コンベンション(大会、総会)の為の大きなホールがそこにあるべきだと考える。そうだ、それから私達はデザイン(計画)し始め、アイデア(考え)を試し始める。これはしばしばモチーフ(動機、動因)なしで、むしろ実験の為である。

Graeme Shankland:あなたはそれが建てられる為に人々に影響を及ぼそうとしますか?

Mies van der Rohe:時々彼等が何処かでそのスキーム(計画)を見て、彼等がその作品をする為に私達のところに来ることが起こる。

Graeme Shankland:建築家とクライアントとの関係についてコメントしてもらえませんか?

Mies van der Rohe:建築についてクライアントと決して話すな。彼とは彼の子供について話せ。それは単純で良い政治だ。彼はあなたが建築について言うに違いないことを殆どの場合理解しないだろう。できる建築家はクライアントに彼(クライアント)が望むものを話すことができるのが当然だ。殆どの場合クライアントは決して彼(クライアント)が望んでいるものを分かっていない。彼は、勿論、いくつかのとても変なアイデア(考え)を持っているかもしれない、私はそれらが愚かなアイデア(考え)だと言っているのではない。

P.20
Mies van der Rohe:しかし建築の訓練を受けていない彼等(クライアント等)はまさに可能なものと可能でないものを知ることができない。

Graeme Shankland:しかし、おそらく彼(クライアント)は完成した建物を好きにならないのでは?

Mies van der Rohe:それは全然問題ではないだろう、たとえ私がこのような経験をしたことがなかったといえども。私は建物がデザイン(計画、設計)されている間や、しばしば建設されている間に、クライアントと多くの口論をしてきたかもしれない、しかし、最終的には、彼等は私がしてきた方法に満足していた。

Graeme Shankland:あなたはクライアントに代案のスキーム(計画)を提出しますか?

Mies van der Rohe:いいえ。一つの案のみだ。いつも。そしてそれが私達が与えることができる最良のものだ。それがあなたが信じているものの為にあなたが戦うことができるところである。彼(クライアント)は選択してはいけない。彼(クライアント)は如何にして選択できるのか?彼(クライアント)は選択するキャパシティー(受容力、理解力、能力)を持っていない。いや違う、まさに一つのアイデア(考え)を持つことは十分により良いことであり、もしそのアイデア(考え)がクリアー(明白)であれば、その時あなたはそれの為に戦うことができる。それは如何にあなたが物事をなすことができるかということである。

Graeme Shankland:近代的な世界の発展においてどの年が特に重要性を持っていますか?

Mies van der Rohe:私は1926年が最も重要な年だったと言うだろう。振り返ると時間の感覚ではそれは1年ではなかったように思われる。それは気付くことの偉大な理解(実現)の年だった。私には人類の歴史のある機会にある状況の理解が成熟したように思われる。他の言葉で置き換えると、特定の状況がある時に熟し理解されるというふうに思われる。それはお互いに決して知らない偉大な人々が何故同時に同じことについて話すことができるかということである。

→これは近代的な「人間」を中心とする思考では不思議かもしれないが、フーコーに従えばなんの不思議もなく、「人間」は単独で思考しているのではなく、その時代のエピステーメーに影響を受けるからである。だから同時期に同じ様な発見や発明が世界のかけ離れた場所で同時に起こる。(井戸)

エピステーメー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%94%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%BC