Marcel Duchamp
Works, Writings, Interviews
Gloria Moure
Poligrafa Ediciones

Marcel Duchamp(マルセル・デュシャン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3
http://www.google.co.jp/images?client=firefox-a&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&channel=s&hl=ja&q=Marcel%20Duchamp&lr=&um=1&ie=UTF-8&source=og&sa=N&tab=wi

James Johnson Sweeney(←インタビュアー)
http://en.wikipedia.org/wiki/James_Johnson_Sweeney

→このインタヴューは下記にも所収されています。括弧内はそのページを示す。(井戸)

The Writings of Marchel Duchamp
Edited by Michel Sanouillet and Elmer Peterson
Da Capo Press

P.125(P.127)
「時間と空間によって規定(支配)されない領域」
マルセル・デュシャンとの対話
James Johnson Sweeney

1956年1月NBCシリーズの「Wisdom(知恵)」で放送されたテレビのインタヴューの出版版である。翻訳されたものは「Wisdom:Conversations with the Elder Wise Men of Our Day」W.W.Norton,New York,1958,P.88-99

James Johnson Sweeney:それではここで、マルセル、あなたの「大ガラス」を見よう。

Marcel Duchamp:はい。私はそれを見れば見るほど、それを好きになる。私はひび割れが、それらが落下する仕方が好きだ。あなたはブルックリンで、1926年にそれがどんな風に起こったか憶えていますか?彼らは二つのガラスをトラックの上にお互いの上に重ね、平らに、彼らが何を運んでいるか知らないまま置いた、そしてコネティカットへの6マイル(9.65km)の間はね上げられ、結果がこれだ!しかし私はそれを見れば見るほど、私はそのひび割れがより好きになる、つまりそれらは粉々になったガラスの様ではない。それらはシェイプ(形)を持っている。ひび割れの中にシンメトリーがあり、二つのひび割れはシンメトリーに配置されていて、そこにはよりもっと、殆ど意図が、エクストラ(余分の、臨時の、特別の、極上の)もの、つまり私には責任のない、レディーメイドの意図、他の言葉で言えば、私が尊敬し(重んじ)愛している好奇心をそそる意図が存在する。

James Johnson Sweeney:これはあなたの最も野心的な企ての一つだったのではないですか?

Marcel Duchamp:最も野心的より遥か以上のものだった。私はそれに8年間取り組んだ、そしてそれは断じて終えられていない。私はそれがいつか終えられるかどうかさえも知らない、ある程度は終えられてはいるが。

James Johnson Sweeney:「チョコレート摩砕機」です。

Marcel Duchamp:はい、私が作った二つの内の一つで、3つ目のものは「大ガラス」それ自身の中にあります。

James Johnson Sweeney:あなたは「階段を下りる裸体」もまた幾つかのヴァージョンを作ったのですね?

Marcel Duchamp:はい、3つ作りましたが、これは1913年のアーモリーショーで展示されたものです。

→デュシャンの考え方は、ポスト構造主義的だ。既存の透明な権力(根拠、道理、道徳、規範、正統あるいは異端というレッテル貼りの中にある同一性への志向)からの逃走。私達は小さい頃から功利主義的な世界の見方を刷り込まれていて(洗脳されていて)、よくレディーメイドをデザインに利用したり、アートを何かに利用したりするが、それはデュシャンがやったこととは正反対のことで、逃走するものを再び囲い込むこと、つまり透明な権力による集団的で無意識的な再権力化である。リチャード・セラも言っていた、「何かの役に立つのであれば、それはアートではない」と。あるいはコールハースの言葉を捕捉しながら引用すると「(捕捉:道徳の傲慢が溢れている中で)あなたは道徳の傲慢で何をするというのか?」。しかしニーチェならばそれらも双方の解釈の闘争だというだろう。
デュシャンはピカビア夫妻に連れられて、レーモン・ルーセルの「アフリカの印象」の公演を見に行って決定的な影響を受けたとどこかのインタヴューで言っていた。そしてそれが機械的なイメージの作品、「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」に繋がっていった。レーモン・ルーセルはダダイストやシュールレアリストに影響を与えた人だが、フーコーも関心を寄せていてその名も「レーモン・ルーセル」という本を執筆した程である。そのフーコーとニューヨークで会ったコールハース、コールハースの「錯乱のニューヨーク」に出てくるダリもルーセルを評価していたし、コールハースの奥さんでOMAの共同設立者の一人マデロンはシュールレアリストの画家である、根底で繋がっている。(井戸)

Raymond Roussel(レーモン・ルーセル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%AB
功利主義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%9F%E5%88%A9%E4%B8%BB%E7%BE%A9
Friedrich Wilhelm Nietzsche(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7
Richard Serra(リチャード・セラ)
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Michel Foucault(ミシェル・フーコー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC
Salvador Dalí(サルバドール・ダリ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%AA
Rem Koolhaas(レム・コールハース)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&inlang=ja&ie=Shift_JIS&q=Rem+Koolhaas&lr=&oe=Shift_JIS&um=1&sa=N&tab=wi
Madelon Vriesendorp(マデロン・ヴリーゼンドープ)
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