Picture of Architecture-Architecture of Picture
A Conversation between Jacques Herzog and Jeff Wall,moderated by Philip Ursprung

Jacques Herzog(ジャック・ヘルツォーク)
http://images.google.co.jp/images?q=Jacques+Herzog&svnum=10&um=1&hl=ja&lr=&inlang=ja&ie=UTF-8&oe=Shift_JIS&start=20&sa=N
Jeff Wall(ジェフ・ウォール)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&inlang=ja&ie=UTF-8&oe=Shift_JIS&q=Jeff+Wall&lr=&um=1&sa=N&tab=wi

P.45
Herzog:しかしまた同様に、もしあなたが執筆された思考の論理にあまりにも依拠するのであれば、執筆の形式であまりにもあなたの思考を発展させるのは危険である。私は唯一文学や詩の執筆が本当にセンス(感覚、意味)を作り(意味をなし)、時間の試練を通過する(合格する)ことができると確信している。建築家達が執筆するとき、それは技術的なものかあるいは個人的なマーケティングの為の新聞雑誌的な執筆である。私はそのような重視を私自身に禁止したい、なぜならそれは如何なるセンス(感覚、意味)も作らない(意味をなさない)し、それはあまりに多くの時間を要するからだ。

P.46
Wall:私の場合では、あまり執筆しない特別な理由はない。執筆は難しい、特に、私のように、文筆の才能がなく、ただ話すいくつかのアイデア(考え)があるときには。私はリビング・ティーチングで稼いでいた数年の間だけずいぶん執筆したが、それらのうち今まで出版しようと準備したものはなかったし、だからそれは決して出版されなかった。だから私はいくつかの批評的なエッセイを執筆した、なぜなら他のアーティスト達が彼らの展覧会のカタログに何かを執筆するように私に誘ったからだ。私はおそらくその仕事を私がするべきよりもより真剣にしたし、私がするべきよりもより多く執筆したし、私がするべきよりもより熱心に執筆した。おそらくそれが何故そういう誘いが来なくなったのかという理由だろう。

Herzog:あなたはおそらく見る人や消費者やある指示の中であなたの作品を見る人を導こうとしていることに無意識なのではないですか?

Wall:私は、その質を持ち、スペシフィックな意味をを持っているように見えるピクチャーを作ってきたと思う。私は私がしたピクチャー、ほとんどは80年代のもので、「Outburst(爆発、噴出)1989年」、怒った工場主のピクチャーの様なものを考えている。(図、P.36)その様なピクチャーの中で私は意味である(になる)と私が考えたものへのアクセス(入口)をまさに創り出したかった、だから人々は彼らの意味を彼らが高く評価するだろうある状況の直接的なじかの経験を持っているのだろう。それはある劇的なピクチャーを提示する傾向があり、そこでは多くのもの(ありあまるもの)が目に見えるようにされている。ゆっくりと、私は意味はほとんど完全に重要ではないものであると感じるようになった。アートにおける少なくともここ20~30年の間の私達の教育によって、人々はそれを理解することによって、それが何を意味するかを理解することによってアートとつながりを持つことを(当然の事として)期待する。しかし私はあるより古い、よりシンプルな見方、すなわちそれは私達がアートを理解する必要がない、私達がそれを完全に経験することのみ必要な見方に戻ったのかもしれない。その上私達はその経験の結果(成り行き、重大性)あるいはこれらの経験とともに生きていくだろう、そしてそれが如何にアートが私達に影響を与えるかということになるだろう。
「Outburst(爆発、噴出)1989年」の様なピクチャーにおいて、私はそういうセンス(感覚、意味)あるいは直接的な意味の価値で試みていた。あなたが美術的に下級のものであるとあなたが考えるかもしれない何かで試みることは興味深い。しばしばあなたは、あなたがそれを打ち破ろうとするまであるいはそれを書き直そうとするまで、あなたが従っているルール(規範、規則)のネイチャー(本質)を知らない。

P.47
Wall:だから私は、それはピクチャーをつくるためのある良い方法ではなく、それはその当時私に興味を抱かせたまさに方法でもないと言いたくはない。

→スーザン・ソンタグの「反解釈」を思い浮かべる。(井戸)

Susan Sontag(スーザン・ソンタグ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B0