Writings on Music, 1965-2000
Steve Reich
Edited with an Introduction by Paul Hillier
Oxford University Press
Steve Reich(スティーヴ・ライヒ)
http://www.stevereich.com/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%92
Music for 18 Musicians by Steve Reich
http://www.youtube.com/watch?v=xU23LqQ6LY4
http://www.youtube.com/watch?v=NA2YrlfEe6Y
http://www.youtube.com/watch?v=fx27voOtpNs
http://www.youtube.com/watch?v=-N4fLuyQk-U
http://www.youtube.com/watch?v=HrAnO7FuqIo
http://www.youtube.com/watch?v=IqsUt2aC6_E
http://www.youtube.com/watch?v=dn1AmqzTmKI
http://www.youtube.com/watch?v=3hML1TuDcRI
http://www.youtube.com/watch?v=-nwHo8DuSIs
http://www.youtube.com/watch?v=wLEumNrxyoE
http://www.youtube.com/watch?v=zc6NXbt6B7c
→ライヒもジャッドの様にもともとは哲学を専攻していた。ライヒの「Music for 18 Musicians」を聞きながら彼のテキストを読んでみたい。続くP.91~のライヒへのインタヴューでソル・ルウィットの「Paragraphs on Conceptual Art」というテキストが話題に上がっている。「Conceptual Art: A Critical Anthology」にも掲載されているらしいので読んでみたくなった。(井戸)
P.87
MUSIC FOR 18 MUSICIANS(1976年)
1976年4月24日、ニューヨーク・タウン・ホールの初公演のプログラム解説として書かれた。
Steve Reich:「Music for 18 Musicians」はおよそ55分の長さだ。最初のスケッチ(草案)は1974年5月に作られ、それは1976年3月に完成した。その定期的なパルス(律動)とリズミカルな(律動的な、規則的に循環する)エネルギーは、私の初期のワーク(作品、取り組み)の多くと関係しているとはいえ、その楽器編成、ハーモニーとストラクチャー(構造、構成)は新しい。
楽器編成に関して、「Music for 18 Musicians」は、楽器の数と配置において新しい。つまり、1人のバイオリン、1人のチェロ、バス・クラリネットを2重にした2人のクラリネット、4人の女性の声、4人のピアノ、3人のマリンバ、2人の木琴、1人の鉄琴(モーターのないヴァイブラフォーン)。すべての楽器はアコースティックだ。電子音楽は、全体的なサウンドのバランスを得るために、声のためのマイクロホンと幾つかの楽器に制限された。
この時期の私の他のどんな完成した作品よりも「Music for 18 Musicians」の最初の5分には、よりハーモニー(調和)的なムーブメント(動き、展開)がある。通常はいつでも3シャープ(半音上げる)の調子記号の中でとどまりながら、コードからコードへのムーブメント(動き、展開)は、しばしばまさに反響、反転(転置、倒置)、あるいは先行するコードの平行(同じ系統の・関係する・相関的な)短調あるいは平行(同じ系統の・関係する・相関的な)長調であるとはいえ、それにもかかわらず、これらの制限の中で、ハーモニー(調和)的なムーブメント(動き、展開)がここではいかなる私の初期のピース(作品)よりもより重要な役割を演じている。
「Music for 18 Musicians」には、リズミカル(律動的、周期的)に、2つの基本的に異なった種類の同時に生じる時間がある。1つ目はそのピース(作品)の間ずっと持続するピアノとマレットの規則的でリズミカル(律動的、周期的)なパルス(脈、拍子)のそれである。2つ目は声と管楽器の人間のブレス(息、呼吸)のリズム(律動、周期性)である。オープニング・セクションとクロージング・セクションとその間のすべてのセクションの部分を加えた全体が声と管楽器によるパルス(脈、拍子)を含んでいる。それらのブレス(息、呼吸)が気持ちよくそれらを持続するかぎりの間は、それらは豊かな(満たされた)ブレス(息、呼吸)と声を奏し、あるいは特定のノート(音符、パルス)のパルス(脈、拍子)を演奏する。ブレス(息、呼吸)はそれらのパルシング(脈、拍子)の持続(時間)のメジャー(小節、拍子、基準、尺度、程度、方法)である。徐々にピアノとマレットの楽器のコンスタントな(絶えず続く)リズム(律動、周期性)に対して波の様に打ち寄せる(洗う)この次々に来るブレス(息、呼吸)の組み合わせは、私が今まで聞いたことのない、さらにいっそう研究したい何かである。(図18-1参照)
→教会のいくつもの鐘が、少しずつ周期をずらしながら、時に同調しながら、そしてまたずれて鳴るように。デリダのロゴス(神の声、規範、規則、形而上学)をいくつも響かせてその「不在」を現象させる脱構築や、ドゥルーズの「差異と反復」を連想させる。(井戸)
Jacques Derrida(ジャック・デリダ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%80
Gilles Deleuze(ジル・ドゥルーズ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA
Pierre-Félix Guattari(ピエール=フェリックス・ガタリ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%BF%E3%83%AA