PETER ZUMTHOR THERME VALS
P.100
構造
P.101(P,110 断面詳細図)
ヴァルスの複雑な石積み
両サイドに片麻岩がスタックされた壁の厚みは45センチで片麻岩は型枠となるためか、厚みがかなりあり(15センチ程度の厚み)コンクリートはその間の15センチ程度の隙間に流し込まれ片麻岩と一体となって壁を構成しているようだ。コンクリートの打ち込みの横圧力に耐えるためにはこれぐらいの石の厚さが必要なのだろう。鉄筋は図示されていないので不明だが、石の隙間から出てくるノロの処理(目地の処理)はコンクリートを打ちながら目地洗いを行ったのだろうか。施工写真を見てみたい。(井戸)