HERZOG & DE MEURON 1978-1988
The Complete Works Volume 1
P.216
いや、質は作品それ自身の中にあり、そこは、その生(加工されていない)の物質性の背後に隠されているスペシフィックな価値をマテリアルが達成できるところであり、それはファイン・アートの原理であって、絵画に対する顔料や伝統的な彫刻に対する物質(材料)である。
私達が到達しようとしていることは、言わば、マテリアルの原子構造である。私達はマテリアルの外面の様相にはほとんど信用を置いていない。なぜなら、そこから自明な質を私達は引き出せないからだ。
結局私達はいつもソリッドなボディーを扱い、それは結晶のような構造を持ち、それは化学的なセンスで理解されるものである。この結晶のような構造は個々の原子の間に潜在する力の空間的(立体的)な一種の刻印を表し、裸眼では見えない。しかしそれらは現実なんだ。