Deviations Designing Architecture: A Manual
Birkhauser
P.160
5 A Progaram Notation(プログラムの表記法)
日々のポストカード
Robert E.Somol「まがいもののテキスト、あるいは現代建築のダイアグラムの基礎」ピーター・アイゼンマン「ダイアグラム ダイアリーズ」1999年 Universe Publishing ニューヨーク P.24より
Peter Eisenman(ピーター・アイゼンマン)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=Shift_JIS&q=Peter+Eisenman&lr=&oe=Shift_JIS&um=1&sa=N&tab=wi
P.165
五日目に、その学期(半年)の「プログラム」シーケンス(連続)が導入される。このポイントで、学生達は課題12の彼らの最終の建築プロジェクトの完成まで使われるためのプログラムを与えられる。彼らは「平均的な」家族の為の「普通の」家を発展させるよう求められる。これらの二つの言葉は文字通り受取られることを意味していなく、むしろ各々のグループによって研究され定義されなければならない。その様にするために、学生達は日々の現象や、オブジェクト(もの、客体)や、行動の問いを扱いながら、リサーチのあるフィールドに導入される。この課題では、彼らは彼らの感情を最初のコンセプト(概念)とプログラム的な組成へと変換するダイアグラムとノーテーション(表記法)を発展させる。
P.167
このプロジェクトでは、ガレージは研究の主題であった。リサーチを通して、学生達は1324の要素が一つの家族の家の平均的なガレージには保管されていることを発見した。この発見の彼らの解釈は、ガレージはまさに車の為の場所ではなく、多機能的な倉庫の空間として使われているということだった。このことから、作者は、その中心の、ハイブリッドな倉庫の要素が日々の生活のすべてのアイテムを整理統合する、完全な家の為のコンセプトを発展させた。
P.169
ここでは、アプローチは天候の現象で異なって見られることだった。天候の現象からの室内の分離を強化するよりもむしろ、作者は日々の生活の様相を変換するためにそれらを使う方法を探した。この場合では、建物はさらされた状態から完全に調整された状態へ動く環境の範囲として考えられる。建築はこのコンフィギュレーション(配置、地形、形態)で受動的ではないが、エネルギーを作り、空間を空気調節し、セロトニンを生み出すことに積極的に関与している。この方法では、技術は、それはしばしばその事実から適用されるものだが、生産する役割を担う。
P.171
気温の要求に関して室内の部屋を地図化することはそのプログラムの新しい組織化のフォーム(形態、形式)導いた。気温が上昇するにつれて、天候の現象とデザインの戦略との間の直接的な関係性を確立しながら、建物の皮膚の中で断熱量が使われる。
P.172
ベッドの歴史を研究することは、睡眠に割り当てられた空間がこの一世紀の間に意義深く成熟してきたという発見に導いた。この現象を極端な結論に持って行くと、このプロジェクトはベッドを家のすべての空間へ拡張しそれに日々のルーティン(おきまりの手順)のすべての様相の中の役割を与えることを提案する。その機能は(ソファーから机やバスタブまで)変化しあらかじめ定義された産業的標準やディメンション(寸法、大きさ)によってドライブ(運転)される。