Bernd and Hilla Becher
Life and Work
Susanne Lange
The MIT Press

Bernd and Hilla Becher(ベルント アンド ヒラ・ベッヒャー)
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http://www.artphoto-site.com/story91.html

P.188
Michael Kohler:1957年当時に戻って、あなたはタシスムの開花とともに、アカデミーの中では完全な部外者のようには感じなかったのですか?あなたがしていたことに対していったい何か理解や支えがあったのですか?

Bernd Becher:それはかなり難しかった。しかし私はシュトゥットガルトのRossing教授(先生)のもとで勉強し始める中で素晴らしい幸運に恵まれた。彼は新即物主義の時代の個人的な経験を持っていた。それ故に個々の建築的なオブジェクト(もの、客体)を正確なディテールで描写することに対する私の愛情を理解してくれた。私はまた1930年代にマシーン(機械)の美的価値観について彼と話すこともできた。しかしながら、私が彼とできなかったことは、写真だった。彼は写真について十分に理解しなかったし、理解したいとも思わなかった。それがなぜ私がそれからデュッセルドルフの美術学校へ移ったかという理由である。そこでは、グラフィック・アート・クラスの中で、私はそれまでそこにはなかった写真ラボラトリーを作る機会を設けてもらった。少なくとも彼らは写真ラボが害を与えることはないだろうということを判断するに十分に心が開かれていた。しかしながら、これは写真をまじめに議論することができるということを必ずしも意味してはいなかった。私は四六時中写真について話したい唯一の人間だったので、私は私の恊働の学生達の多くにイライラさせられねばならなかった。その当時を振り返ると熱意に関して私と等しかったただ一人の人がいた、それがヒラだった。一人の写真家として彼女のトレーニングに感謝する、私が大きなフォーマットのカメラで技術的な困難に直面したとき、彼女は私にまさに良い実際的な助言を与えてくれた。

Hilla Becher:まさしくスタートから私はベルントがしていたことにとても興味を持っていた。一つの理由としてそれが写真だったから(つまり私がアカデミーに行ったとき、私は写真をあきらめたくはなかったし画家になりたくもなかったから)。しかし私はまたそのモチーフ(主題)にも魅せられた。機械類や彼のテーマ(主題)の技術的な側面ほども建築的な側面には魅せられなかった。私はこれをとても素早く様々な歴史的理由で関係付けることができた。私達はまたとても素早く基本的な確信(信念)に基づいて同意した、すなわち、それはテクノロジー(技術)が解釈されることを必要としていなく、それはそれ自身を解釈するということである。まさに正しいオブジェクト(もの、客体)を選ばなければならないし、それをまさにその通りにピクチャー(写真)の中にフィット(適合)させなければならない。そのときそれらはそれら自身によってそれら自身の物語すべてを話す。換言すれば私達は私達が写真を撮っているそのオブジェクト(もの、客体)について如何なるものも変えたくはなかった、それが私達が今日もまだ従っている原則である。唯一のアート的な工夫(手段、仕掛け)はその当時、そして今も許されるのは、すなわち、それらがそのピクチャー(つまりそれらが建築的な構造を持ったカオス(混沌)またはジャングル(錯綜)のただ中にいる場所でそれらが立っているという事実といつもまるっきり一致しているわけではない何か)を満たすのを助けながら、個々のオブジェクト(もの、客体)をそれら自身から対照させ(際立たせ)ることである。しかし、このアート的な方法(基準、尺度)は、それらがそれらの完全なフォーム(形態、形式)の中で見られ認識されうるから、単に必要だ。

→「それはテクノロジー(技術)が解釈されることを必要としていなく、それはそれ自身を解釈するということである。』は、ロラン・バルトであれば、多様な解釈に解放された中性的なオブジェクト(もの、客体)と言うかもしれない。(井戸)

Tachisme(タシスム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%A0
New Objectivity(ノイエザッハリヒカイト、新即物主義)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%8D%B3%E7%89%A9%E4%B8%BB%E7%BE%A9
Friedrich Wilhelm Nietzsche(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7
Roland Barthes(ロラン・バルト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88