シュテファン・バルケンホール展を国立国際美術館に見に行ってきた。
すごくよかった。ニヤニヤしながら見ていた僕は、端から見ると変な人だったと思う。
作品が漂わせている空気がいい。なんとなく笑えてくる楽しい作品。粗削りの木彫だけれど服や肌の質感が手に取るように伝わってくる。顔と手のひらと足(靴)が誇張されたバランスもふき出しそうになる。表情は変になにかをボンヤリ考えているような感じ。
ファンになってしまった。
カリン・ザンダーの作品も所蔵品のなかにあったのだが、基本的には、カリン・ザンダーの作品は実際にいる人物を3Dスキャンして3Dモデラーでオブジェクト化するという作品でバルケンホールよりもコンセプチュアルだと友人の美術家に教えてもらっていたが、バルケンホールもなかなかそうはいっても、そのようなコンセプチュアルな作り方はしていないが、伝統的な木彫であるが故の面白さがあると感じた。
というわけで、十分満足した展覧会だった。
しかし、ゴッホ展は見なかった。(見る気が起こらないくらい人の渦だった。)
http://www.nmao.go.jp/