Thinking Architecture

P.62
メレット・オッペンハイムが使うテクニックは目を見張るほどさまざまだ。継続的な首尾一貫したスタイルがない。それにも関わらず、私は彼女の思考方法や世界の見方や、作品を通しての世界への介入の仕方を首尾一貫した統合されたものとして経験した。だからおそらく有名な「毛皮で覆われた茶碗、受け皿、匙」(1936年)と「石灰のカケラでつくられた蛇」を様式的に繋ぐポイントは考えられないだろう。メレット・オッペンハイムはかつて、「すべてのアイデアは効果的であるためのその適切な形態を求めている。」と語った。

→メレット・オッペンハイムについては「岩波 世界の美術 コンセプチュアル・アート」P.47を参照。(井戸)

Meret Oppenheim
http://images.google.co.jp/images?q=Meret+Oppenheim&ie=Shift_JIS&hl=ja&btnG=%83C%83%81%81%5B%83W%8C%9F%8D%F5

P.63
→メレット・オッペンハイムの記述の見開きページ反対側の写真は、おそらくズントーのスタジオ前に建てられた自邸の階段前のカーテンで、このカーテンはレザー(革)でできている。(井戸)