UN Studio – Move: 3 Volume Set: Imagination/Techniques/Effects
Goose Press, Netherlands

UN studio
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2 Techniques

P.21
何故ダイアグラムを使うのか?ダイアグラム的実践はサイン(記号)の容赦のない押しつけを遅れさせ、それによって建築が表象の(再現的な)デザイン(設計)手法(技術)に対する代替案を表現することを許す。表象の(再現的な)手法(技術)は、私達が概念的な位置から現実に収束し、そういう方法で、アイデア(考え、観念、イデア)とフォーム(形態、形式)の間の関係を、コンテント(内容、意味)とストラクチャー(構造)の間の関係を固定することを含意している。フォーム(形態、形式)とコンテント(内容、意味)がこの方法の中で重ね合わされたとき、あるタイプ(類型)が現われる。これは表象の(再現的な)概念に基づいた建築にまつわる問題だ。つまり、それは既存のタイポロジー(類型)から逃れることができない。サイン(記号)から始めないで、ダイアグラムの様な手段を用いる技術はタイポロジー的な(類型的な)固定を遅らせる。建築の外部のコンセプト(概念)は重ね合わされるよりもむしろ導入される。スペシフィックな(特定の、特異な)解釈や、利用、知覚、構築等々の事例が広げられ、様々なレベルの抽象に先への適用をもたらす。

P.22
どのようにダイアグラムが選ばれ適用されるのか?ダイアグラムの機能は、サイン(記号)のイメージとしてではなくフィギュア(形)として、スペシフィックな(特定の、特異な)シェイプ(形)の中に外部の(現象界の、偶然的な)概念を持ち込むことによって、タイポロジー(類型)を遅らせ、デザイン(設計)を前進させることである。しかし、私達はどのようにダイアグラムを選び、はめ込み、解釈するのだろうか?あるダイアグラムの選択と適用は、私達がクリーシェ(月並みな考え、ありふれたもの)に螺旋状に入っていくことからそれさせるために、私達の思考が理解することができる何か、連想される何かをその高密度な情報の中に含んでいる要素の挿入を伴う。ダイアグラムはスペシフィックな(特定の、特異な)表象の(再現的な)情報の基礎(根拠)に基づいて選ばれないとはいえ、それはランダムな(でたらめな)イメージではない。ダイアグラムを見つけることは、手近にそのプロジェクトと関係しているスペシフィックな(特定の、特異な)問い、つまりその場所やプログラムや構築によって起こる(始まる)。
特にダイアグラムが組成的な効果と関係して始まる瞬間から、ダイアグラムを使うことは私達にとって興味深くなる。私達のダイアグラムのコレクションの中には、詳細に述べるとしたら、フローチャートや、音楽の記譜法や、産業建築物の図解のドローイングや、電気スイッチのダイアグラム…や、今もまだ作図されるべき世界のすべてのマップ(地図、関数、写像)がある。

P.23
可能で実際の組成を提案するために、私達は表意文字や、線のダイアグラムや、イメージのダイアグラムや、最終的には、技術マニュアルの中で見つけた操作上のダイアグラムや、私達が集めた絵画あるいはイメージの再生産(複写)を使ってきた。これらのダイアグラムは本質的にインフラストラクチャー(基礎構造)的である。つまりそれらはいつも、それらの起源とはかかわりなく、ムーヴメント(動き)のマップ(地図、関数、写像)として読まれうる。それらは折り畳んだものを広げるプロセスの中で増殖として使われた。

→「サイン(記号)の容赦のない押しつけ」は、デリダやバルトの影響だろう。(井戸)

Ferdinand de Saussure(フェルディナン・ド・ソシュール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB
Claude Lévi-Strauss(クロード・レヴィ=ストロース)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%B4%E3%82%A3%EF%BC%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9
Jacques Derrida(ジャック・デリダ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%80
Roland Barthes(ロラン・バルト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88
Friedrich Wilhelm Nietzsche(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7
Gilles Deleuze(ジル・ドゥルーズ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA
Pierre-Félix Guattari(ピエール=フェリックス・ガタリ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%BF%E3%83%AA
Michel Foucault(ミシェル・フーコー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC