Forum for music,dance and visual culture in ghent
ポーラスをつくりだす模型による手のアクション、つまり神の手(建築家?)によって形作るという手法は、コルビジュエの住戸の挿入写真から始まり、コールハースの紙を切って折りたたむとう写真を経て、網タイツを引っ張るというところまでやって来た。正の空間/負の空間のネガポジ空間に、音楽に関わる空間/その他の空間が占有するというのは、コールハースのオランダ大使館での斜めに連続するコリドール/各諸室の(設備上の正負)空間構成よりは先をいく。床・壁・天井・柱などの近代建築の基盤を連続する30㌢のスラブで変換するというのは、ベン・ファン・ベルケル&ボスやフォールディング・アーキテクチュアーを嗜好する作家などの6年程前ぐらいからの流れのなかで特段目新しいものではないが、ポーラスの生成方法や見せ方としてあるいは建物をオールオーバーに形成する手段として同時代の建築家(Steaven Holl等)よりもうまく感じられる。