デイヴィッド・チッパーフィールドが携わったアンソニー・ゴームリーのアトリエは好きです。ゴームリー自体も好きなんですが・・・。
何がいいかというと、やり過ぎていないところでしょうか。それでいてキッチリ質をつくっている。
やり方として青木淳さんのように自分の外部を体験するために(形式の外部へ向かう、正確には外部に近づくが外部に出ることはできない)、ある形式をオーバードライブさせる(勿論、決定するのは建築家ですから、美意識などの恣意性はあります。僕は恣意性には否定的ではありません、美意識という価値観は必要だと考えています。)という方法と、あるい程度、文脈から形態あるいは要素(勿論形態的に顕在化していない場合も含む)を持ってきて単純化し(あるいは変換し)、その特質(本性)を強化する方法が僕は好きです。勿論、安易なコンテクスチャリズム(地域主義)や自然主義には僕は否定的です。
そういう意味ではこのアトリエは後者で、ここでいう文脈とは、コンテキスト(近隣の都市、建物)と、美術史上のホワイトキューブということです。また付け加えるならば、それでいて、その両者ともある程度の距離を保っている質もポイントです。
(※上記の2つの「形式」の意味は違います。)
http://www.architecture.com/go/Architecture/Also/Awards_3214.html
Antony Gormley
http://www.antonygormley.com/
http://images.google.co.jp/images?svnum=10&hl=ja&inlang=ja&lr=&ie=Shift_JIS&q=Antony+Gormley&btnG=Google+%8C%9F%8D%F5
David Chipperfield
http://images.google.co.jp/images?svnum=10&hl=ja&ie=UTF-8&inlang=ja&q=David+Chipperfield&spell=1