STEVEN HOLLの「WRITTEN IN WATER」を3日前から眺めている。
ホールについて1冊あげるとすれば迷わずこの本を挙げる。
この本は370ページに渡りひたすら水彩スケッチが集められている。
すごくイマジネーションを刺激する本だ。
建築を構想するということについて最近考えが一周してしまったのだが、(僕自身開く本毎に考えが変わる)ホールの場合、その建築とは関係がないところから、形の根拠付け、意味付け、(本人はコンセプトという)が始まる。「典型的な建築家」という定義自体疑わしいが、所謂「典型的な建築家」ともいえる。
しかし、それでいいんだと思う。そうでないとあのスケッチに現れて来るような魅力的な空間がそう簡単に出てくるとは思えない。
一つの手法なのだ。
形態でいえば、アンソニー・カロやリチャード・セラを連想するし、勿論ホール自身も語るようにコルビジュエやカーン、またパンテオンの影響が光(トップライトという手法で)のイメージであらわされる。