El croquis 53

P28
私達はカオスを統合する必要はない。カオスは天候のようなものであり、統合はすでに与えられているのである。

P.29
アメリカの建築や「錯乱のニューヨーク」の中で述べているある種のartificiality(人為的なこと、わざとらしさ)は最終的には、建築の伝統的なコンポジションに基づいた解釈全体に挑戦している。
これらの挑戦は全てまさにエキサイティングなリサーチのフィールドを開く。

Delirious New York(錯乱のニューヨーク)

系譜からの自由
私のデコンストラクティヴィズムに対する懐疑は、想像上の不規則な幾何学と断片化した世界、または価値がもはや固定された方法につなぎ止めてられていない世界の間のこの素朴で凡庸な彼らの類推に基づいている。それは望みのない視覚上のもの、構成上のもので、それ故、まさに伝統的な感覚において建築的である。それは結局私には装飾的だ。
今は、論破することよりも何かを創り出すことの方が10倍面白い。
デコンは建築においてできることはすべてやり尽くした。デコンは物事を分析し実験する重要な方法を持っていたかもしれない。しかし私には建築の中でデコンに未来が見えない。