The Conversation Series 13
Olafur Eliasson
Hans Ulrich Obrist
Verlag der Buchhandlung Walther Konig,Koln

Olafur Eliasson(オラファー・エリアソン)
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Hans Ulrich Obrist (ハンス=ウルリッヒ・オブリスト)
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You Tube(Hans Ulrich Obrist)
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P.7
1、インターヴェンション(間に入ること、調停、介入)
2003年1月、ベルリンのアーティストのスタジオで

Hans Ulrich Obrist:あなたの作品「Green river(緑の川)」について話すことから始めよう。そこでは、彼らの川を緑色に染める事によって、あなたは完全にある都市のアピアレンス(外観、感覚的印象)を変えてしまった(1998年ドイツのブレーメン、1998年ノルウェイのモス、1998年アイスランドのThe lower Fjallebak通り、1999年アメリカのロスアンジェルス、2000年スウェーデンのストックホルム、2001年日本の東京)。良い例はストックホルムだ、そこではあなたは国際芸術家研究プログラム(IASPIS)の滞在期間を持っていた。ストックホルムの人々はどのような反応をしたの?

Olafur Eliasson:その時、私はもっと小さなプロジェクトに取り組んでいた、しかしストックホルムの繁華街を彩色するというアイデアがとても素早く何かになった。私は単純にしなければならなかった。私はドイツでuranie(ウラン?)と呼ばれる顔料を買ってきて、私のスーツケースに入れ持ち帰ってきた、税関をすり抜けて。それはおもしろい(おかしな)感じだった。これをすることは違法ではではなかったが、ストックホルムの中心街のすべてを緑色に染めるのに十分な顔料を持ち帰ることに関係した多くのサスペンス(未定、宙ぶらりん、不安)があった。

P.8
Olafur Eliasson:私達はそのプロジェクトについて誰にも話さなかった。それは公認のものではなかったし、何かの招待もなかった。なぜならそれは言わばヒット・アンド・ラン(やり逃げ)プロジェクトだったから、私達は計画をすることや水と数日間の大荒れの測量をすることにかなりの努力を差し向けた。私達は水の中に小さな紙片を投げ込み時間や流れている水の量をはかる為に川に沿って歩いた。私達はまたその街に監視カメラがあるすべての場所を確定した、それはいくらか強烈なように思われたが、もしあなたがそれについて考えるなら、ストックホルムの繁華街でフィルムにおさめられないようにすることは本当に難しい。金曜日の一時に、私はアシスタントと一緒に橋の上に歩いて行って、顔料で満たされた買い物バッグを持ってそこで立ち止まった。交通渋滞だった、だから私達が歩道に立っていて水にじろじろ見ようとしている間、私達の右隣には車があった。これが私がそれをしたかったその瞬間だ。橋の上には他の人々は誰もいない、まさにあるのはそれらの動いていない車だけだ。しかし、その車の中の人々は私達をじろじろ見ていて、「もしこの大きな奇妙に見えるバッグを持った二人の奴等が不思議な(気味の悪い)何かをしようものなら、警察に通報しよう。」と考えているように思われたから、私は徐々に不安(神経質)になった。永遠のように思われたことの後、私は思った「くそっ、やり遂げるんだ!」と、その粉末は赤色だった。だから私がその買い物バッグを手摺の上で空けたとき、大きな赤い雲が風の中に出現した。今となってはそれは私の想像になっているかもしれないが、しかし私はすべての人が同時にアクセルペダルから足をはずし、すべての車が突然静かになったという感じを持った。明らかに私は不安(神経質)であった、というのも大きな赤い雲は水の上に浮んでいて、一種のガスの雲のようだったからだ、

P.9
Olafur Eliasson:そしてそれが風に運ばれ、着水したとき、川は完全に緑色に変った、衝撃波の様に。