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John Pawson
PHAIDON

John Pawson(ジョン・ポーソン)
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P.14
John Pawson:脈略(糸、連続)はすべての国々やすべての文明に及んでいる。勿論、山もあれば谷もあった。達成が特に高い時もあれば、文化が萎縮したり、あるいはそれらの習慣(方法、道)を失った時もあった。一方日本ではピーク(最高点)が17世紀だった、その後、その文化がどんな社会も経験したことがない最速の産業化の期間を苦闘しながら甘受し遂げるにつれて、その完全さの高さは失われ、日本人は今世紀最後にその精神の少しを再発見する(取り戻す)ようなんとかしてきた。繁栄(好景気)から生じる安全(安心、防護、保証)のセンス(感覚、意味)は、建築家安藤忠雄の初期の作品では最も印象的に、デザイナー倉俣史朗の作品の中ではよりもっと抒情的にはっきりと表示されたそれらの初期のセンシビリティー(感覚)の幾らかを、日本が現代のやり方で表現する方法を探すのを可能にしてきた。両者とも彼らの作品の中で「渋い」という伝統的な概念や、いつやめるべきか知っている様に最良に記述されると言っても差し支えない研究された抑制(慎み)を提示した。
 中世のシトー修道会のオーダー(建築様式)では、キリスト教の純粋でシンプルなフォーム(形態、形式)を定義する(明確にする)大志(熱望)が修道士の生活と、彼らが彼ら自身の為に建てた修道院のフォーム(形態、形式)と特徴、両方で反映されていた。

安藤忠雄
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倉俣史朗
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P.15
John Pawson:シトー会修道士は貧しさ(欠如)の美点(価値、美徳、貞操)を作り、彼らは全く同じ小室(房)の中で暮らしていて、そのオーダー(習慣、規則、礼法)の初期の頃は少なくとも、個人的な所有物は持っていなかった。彼らは、たとえ極端な禁欲による生命をも危うくする管理形態でさえも、罰することを追求(従事)した。すべてのシトー会の建物の基礎は同じプラン(平面)で建てられ、そのオーダー(建築様式)は、ただむき出しの(ありのままの)簡素な石が建設に使われうると主張した。壁は漆喰を塗らないまま残されるべきだった。色とパターン(模様)は禁じられ、おまけに、オーナメント(装飾)とデコレーション(装飾)は神の観想から信心深さ(献身さ)をそらす無駄な贅沢品として見做された。それにもかかわらず、プロヴァンスのル・トロネの修道院、あるいはヨークシアのファウンテンズアビーで見られるこの抑制の結果は決して貧しくはない。事実、抑制は人間がかつて成し遂げた最も美しい建築の作品の幾つかを生み出してきた。

Le Thoronet
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Fountains Abbey
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