HERZOG & DE MEURON 1989-1991
The Complete Works Volume 2
P.184
B.B:あなたは様々なレクチャーやテキストで知的な非物質的な建築の価値を彫刻的解釈の感覚で繰り返し強調してきて、あなたはファインアートに密接に夢中になっている。
このアーティスティクな自治と機能的な適切さ(方便)の指示との相互作用は私にはとても問題だと見える。一方で最も魅力的でもある。
J.H.:あなたが言ったその矛盾は私達には殆ど矛盾としてあらわれない、なぜならまさに建築の機能主義があなたが「アウラ(オーラ)やプレゼンス(現前性)」として定義するところの可能な何かをつくりだすからだ。
私は知的な(non-material)非物質的な側面をアウラのようなものの外部にあるものとして理解していなくて、作品やプロジェクトに観念作用的な固有のものとして理解している。
機能は私達をそのプロジェクトに入っていく方法を提供してくれる。ペインター(画家よりも)有利である。画家は白いキャンバスに対面し自分で限界を考案しなければならない。機能は決して私達を制限しない。
ある程度機能主義的であっても機能的でない建築やまたはそのマテリアルや構造的事実を否定するような建築でよいものなんて無いと私は考える。
Goetz Gallery
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Tate Modern
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