Herzog & de Meuron, 1997-2001: The Complete Works
Birkhauser

Herzog & de Meuron(ヘルツォーグ・アンド・ド・ムロン)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=UTF-8&q=Herzog+%26+de+Meuron&lr=&oe=Shift_JIS&um=1&sa=N&tab=wi
You Tube(Herzog & de Meuron)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Herzog+%26+de+Meuron&search=%3F%3F

P.224
Jacques Herzog:クラムリッヒ邸プロジェクトは3つのタイプの空間、つまり、斜面の下の非物質的な(映画の)空間、庭のレベルにある物質の空間と非物質の空間のハイブリッド(混成)、そしてアティック(屋根裏、屋階)にありルーフスケープ(屋根の風景)に沿ったリアル(現実的)で物質的な空間、の重ね合わせとして考えられた。これらの最初のものは、特にクラムリッヒ・コレクションのメディア・インスタレーション、例えば、ヒルの「Viewer(見る人)」あるいはビル・ヴィオラの「Greeting(挨拶、歓迎)」を投影して展示するためにデザイン(設計)された暗い部屋の一続きの間である。隙間(裂け目)の空間の入り組んだ(迷宮の様な)システム(組立て)は、様々なアートのインスタレーションの間に一種の柔らかくて流れるような回廊を創り出しながら、異なった暗い部屋を繋げる。斜面の下の領域全体は、そこには建築的なフォーム(形態、形式)も、あるいは視覚的にアクティブである(はたらきかける)べき特段のマテリアル(物質)もない一種の非物質的で無形の建築である。来訪者はそのギャラリーの境界を定めている壁や天井や床の物質的な世界よりもアーティストのワーク(作品)が放つ光にさらされる。その建物に近づくとき、木々や潅木の強烈な匂いとギラギラ輝く日光の中、あのナパ・ヴァレーの青々とした草木を通り抜けて、あなた自身が歩いている、あるいは運転しているのを想像してみてください。突然、あなたはあなた自身が斜面の下の完全に人工の世界にいることに気付く。あなたの現実の知覚はその時何か映画的で、そして殆ど非物質的なものに文字通りシフト(転換)するだろう。
 この隠れた暗い空間の上に、湾曲し交差しているガラスの壁で完全に建てられたガラスの家が位置している。リビングスペースや、バスルームや、ゲストルームや、プールや、マスターベッドルームはすべて流れるような透明な空間による迷宮の様にお互い編み合わされている。

P.225
Jacques Herzog:幾らか映画的センス(感覚、意味)を持続しながら、湾曲したガラスの壁のある部分は、絵画や彫刻とは違い、物質と非物質の間のプロセス(過程)の中で交互に入れ代わりながら、スイッチで入り切りされうるフィルムやヴィデオや他の電子メディアの投影(映写)で飾られうる。ガラスの壁の透明性はまたそのランドスケープと青々としたクラムリッヒ邸の庭の中にスペクタクル的(見世物的、壮観な)眺めをも提供する。ガラスの壁に投影された電子イメージは建築的な空間を非物質化するように見えながら、一方でこれらのネイチャー(自然)の中への眺めはそのガラスの家のフィジカルな(自然の、地形の、物質の、物理の、身体の)側面を高める。

Gary Hill(ゲイリー・ヒル)
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&q=Gary%20Hill&um=1&ie=UTF-8&source=og&sa=N&tab=wi&biw=1442&bih=844
http://en.wikipedia.org/wiki/Gary_Hill
Bill Viola(ビル・ヴィオラ)
https://www.google.co.jp/search?q=Bill+Viola&hl=ja&prmd=imvns&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=-ZxSUIy1M-fYigeJkICoCw&ved=0CAoQ_AUoAQ&biw=1519&bih=886
Tate Modern(テート・モダン)
http://images.google.co.jp/images?client=firefox-a&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&channel=s&hl=ja&source=hp&q=Tate%20Modern&lr=&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wi
Martin Heidegger(マルティン・ハイデッガー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AC%E3%83%BC
Maurice Merleau-Ponty(モーリス・メルロー=ポンティ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%BC%EF%BC%9D%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3
Hans-Georg Gadamer(ハンス=ゲオルク・ガダマー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%80%E3%83%9E%E3%83%BC