Art and Architecture
A Symposium Hosted by The Chinati Foundation,Marfa,Texas,on April 25 and 26,1998
Chinati Foundation
With Lectures By
James Ackerman,Michel Benedict,Frank Gehry,Jacques Herzog,Roni Horn,Robert Irwin,Claes Oldenburg and Coosje van Bruggen
Modereator
William F.Stern

→3年に一度チナティーでシンポジウムが開かれる。この本は1998年4月25、26日(今から丁度10年前)に開かれた「アートと建築」というシンポジウムの講義録。その中からJacques Herzog(Herzog & de Meuron)の講義録を読みたいと思います。(井戸)

The Chinati Foundation(チナティー・ファウンデーション)
http://www.chinati.org/visit/openhouse.php
チナティーでのシンポジウム
http://www.chinati.org/information/symposiums.php
Herzog & de Meuron
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=UTF-8&q=Herzog+%26+de+Meuron&lr=&um=1&sa=N&tab=wi

P.31
Collaborations with Artist, Museum Projects and Our First Building in America
Jacques Herzog

Herzog:私がアートと建築の主題を私達の日々の実践の一部としてアプローチしようとする3つの分かれた部分がある。第一の部分は、私達が現在までアーティスト達としてきたいくつかのコラボレーションであると言えるだろう、第二の部分は、私はミュージアムのプロジェクトを提案したいし、ミュージアムを建てたいということだ。第三の部分は私はこの国での私達の初めての建物、最近完成したドミナス・ワイナリーを紹介したい。

Dominus Winery(ドミナス・ワイナリー)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=Shift_JIS&q=Dominus+Winery&btnG=%83C%83%81%81%5B%83W%8C%9F%8D%F5&gbv=1

Herzog:数年間を通して、アーティスト達は建築をするべきではないし、建築家達はアートをするべきではないと私達はますますいっそう理解するようになった。私は私達がそれについて後に話すことができることを望んでいる。私達はこれらの物事を融解(融合)し、これらの物事を結び合わせることはとても重要であることもまた理解してきた。多くのプロジェクトの中で、私達はプロジェクトをより良くするためにはアーティストを巻き込むことが絶対的に重要で必要なことであると気付いたポイント(地点)に至った。この関わり合いはデコレーション(装飾)をする(持つ)ことではないし、あるいはプロジェクトをより良くするだろうピース(作品)を付け足すことでもないが、とはいえ、これは可能性にもなりえた。私達はよりコラボレーションを望み、アーティストがチームの一員になることを望み、私達は幸運にもバーゼルに住んでいる二人のアーティスト、Helmut FederleとRemy Zauggを得ることができた。彼らとは本当に長い間友達で、それは私達が建築を勉強する以前からで、だから私達にとっては彼らとコラボレーションするのはナチュラル(自然)なことで、その上アーティストの目を通して世界を見るためだった。例えば、これらのアーティストの両方とも私がミュージアムを見始める前からミュージアムの建物を批評していた。だからミュージアムについての如何なる討論も、本当に初期の頃からよく馴染んできて、それは重大な関心事であるが、建築的(建築上の)問題ではない何かについてのものだった。

Helmut Federle
http://images.google.co.jp/images?gbv=1&hl=ja&inlang=ja&ie=Shift_JIS&q=Helmut+Federle&btnG=%83C%83%81%81%5B%83W%8C%9F%8D%F5
Remy Zaugg
http://images.google.co.jp/images?gbv=1&hl=ja&inlang=ja&ie=Shift_JIS&q=Remy+Zaugg&btnG=%83C%83%81%81%5B%83W%8C%9F%8D%F5

→ジャッドはアートとして家具を作るべきではなく、家具は家具であることを追求すればアートに近付くと言っていたと思うが、建築も建築であることを極めれば、逆説的に本質がアートに近付くのか?そこで、何がアートなのか、むしろ本質なのかということである・・・。(井戸)

P.32
Herzog:私達は他の点においても幸運だった、バーゼルでは素晴らしいミュージアムのあるアートの都市だ。コンテンポラリー・アート(現代アート)が、アーティストのキャリアの本当に初期に、いつも展示される都市だ。例えば、私は1970年代初期にバーゼルの美術館でドナルド・ジャッドのドローイングを見た、それらは、それらの装飾の不足によって、そして、アーティストの考えをそれらがコミュニケート(伝達)する直接的な方法によって、私には印象的だった。他の重要なアーティストはヨーゼフ・ボイスであった。彼は本当に特別な方法の中で重要な役割を担った。

Donald Judd(ドナルド・ジャッド)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&ie=UTF-8&q=Donald+Judd&lr=&um=1&sa=N&tab=wi
Joseph Beuys(ヨーゼフ・ボイス)
http://images.google.co.jp/images?um=1&hl=ja&lr=&ie=Shift_JIS&q=Joseph+Beuys&btnG=%83C%83%81%81%5B%83W%8C%9F%8D%F5
Art Basel(アート・バーゼル)
http://www.artbasel.com/go/id/kh/