Felix Gonzalez-Torres
edited by Julie Ault
steidl dandin Publishers

Felix Gonzalez-Torres(フェリックス・ゴンザレス=トレス)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&inlang=ja&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS&q=Felix+Gonzalez-Torres+&lr=&um=1&sa=N&tab=wi
http://www.b-sou.com/palm-Gonzalez.htm
YouTube(Felix Gonzalez-Torres)
http://jp.youtube.com/results?search_query=Felix+Gonzalez-Torres&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

P.74
Felix Gonzalez-Torres:私はいつも私の学生達に文化的なプロデューサー(制作者)の様に私達は文化がしていることにとても気付いているべきであると言っている。私達は新聞を読まなければならないし、私達はニュースを見るべきだし、私達は何が新しいかを発見するべきだ、何故ならたとえ私達がそれらを論点として捉えなくても、その素材はどうにかにて私達に影響を与えるだろうからだ。例えば、ユーゴスラビアで罪もない人々を殺している人々とともにまさに今起こっていることは何か、私はそれはまたスタジオの一部であるべきであると思う。私はそれはまた、街路に倒れているホームレスの人になる恐怖があなたの生活(人生)の一部であるべきであるように、あなたの「インスピレーション」の一部であるべきであると思う。

Tim Rollins:あなたは政治的な人だし、その上あなたはとてもフォーム(形態、形式)に関心があり、そしてあなたはそれについて弁解がましくはない。

Felix Gonzalez-Torres:私はフォーマル(慣習的、形態的、形式的)な論点を愛している。現にそれらはとてもスペシフィック(特異、特定)な意味を持っている。フォーム(形態、形式)はそれらの歴史的な瞬間から意味を集める。とても純粋でとてもクリーンな(汚れていない)オブジェクト(もの、客体)のミニマリストのエクササイズ(修練)はフォーム(形態、形式)を扱う唯一の方法である。カール・アンドレは言った、「私の彫刻はマッス(塊り)でありそれらのサブジェクト(主題、主体)がマター(問題、関心事)である」と。しかし20年間のフェミニストの対話とフェミニストの理論の後に、私達は「まさに見ること」が「まさに」見ることではなく、その「見ること」が、ジェンダー(社会的文化的観点からみた性別、性差)、社会経済的な地位、人種、性的志向・・・等のアイデンティティーを帯びているということを理解するに至った。見ることは他の多くのテクストを帯びている。
ミニマリストの彫刻は決して本当にプライマリー(原初的)な彫刻ではなかった、それらは意味の多様性が埋め込まれている彫刻だった。観察者がその部屋に入ってくるときは何時でも、これらのオブジェクト(もの、客体)は何か他のものになる。私にとってはそれらはコーヒーデーブルや、洗濯袋や、洗濯箱や、同類のものだった。だから私はこれらのオブジェクト(もの、客体)がただマター(問題、関心事)についてのものであると言うことは、美(美学)は政治についてのものではないと言っている様なものだと思う。美(美学)を定義する為に幾つかのシンプルな問いを尋ねる、誰の美(美学)なのか?、どのような歴史的な時代おいてなのか?、どのような状況の下でなのか?、何の目的の為なのか?、そして誰が質を決めているのか?、等々。

P.75
Felix Gonzalez-Torres:そこであなたはとても速く美(美学)の選択は政治であると理解する。それを信じようが信じまいが、私はフォーマル(慣習的、形式的、形態的)な論点の気前のいいカモ(騙されやすいヤツ)であり、そしてそうだ、私の様に誰か、つまり「他者」は、実際にフォーマル(慣習的、形式的、形態的)な論点を扱うことができる。すまない坊やたち、これは白人のみの領域ではない・・・。

→トレスが影響を受けたと言っていたベンヤミン、アルチュセール、フーコー、バルトの影響だろう。(井戸)

Carl Andre(カール・アンドレ)
http://images.google.co.jp/images?client=firefox-a&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&channel=s&hl=ja&source=hp&q=Carl%20Andre&lr=&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wi
Walter Benjamin(ヴァルター・ベンヤミン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%A4%E3%83%9F%E3%83%B3
Louis Althusser(ルイ・アルチュセール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%AB
Michel Foucault(ミシェル・フーコー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC
Roland Barthes(ロラン・バルト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88