Deviations Designing Architecture: A Manual
Birkhauser

→以前に読んでいたInchoate: An Experiment in Architectural Education(Institut Pour La Ville En Mouvement)の続編、ETHでの建築教育カリキュラムの記録である。(井戸)

P.36
学生達は毎週の課題を始める前に、デザインスタジオの中で彼らの作業場に慣れるために研究の最初の週を過ごし、彼らのコースワークに必要なマテリアルを入手する。

P.40
1、白昼夢の空間

フォールディング(包むこと)とアンフォールディング(包まれたものを開くこと)

「バロックはエッセンス(本質)ではなくむしろ影響を及ぼす(操作の)機能や、特性を参照する。それは果てしなくフォールド(折り畳み)を作り出す。それは物事を発明しない、つまり東洋の、ギリシャの、ローマの、ロマネスクの、ゴシックの、古典的なフォールド(折り畳み)・・・からやって来るすべての種類のフォールド(折り畳み)がある。その上、バロックの特性は、交互にフォールド(折り畳み)の上にフォールド(折り畳み)を折り畳むことを無限まで押し進めながら、そのフォールド(折り畳み)を編み折り曲げる。バロックのフォールド(折り畳み)は無限へのすべての方法(道)を広げる。第一に、バロックは、二つの無限にそって動くことによって、そのフォールド(折り畳み)を二つの方法に識別(差異化)する、それはまるで無限が二つのステージあるいは床、つまり物事のプリーツ(襞)と精神の中のフォールド(折り畳み)によって構成されているかのようである。」
ジル・ドゥルーズ「襞──ライプニッツとバロック」

P.3、1992年、ミネソタ大学出版、ミネアポリス
Gilles Deleuze(ジル・ドゥルーズ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA

P.44
ダイアグラムを書くことはすべての学生達が操作するものの中にある共通の領域を創り出すために使われた。それぞれのユニットは12の等しい要素にさらに分けられ、各々の学生のグループは42×30cmの一つのフィールドの中で操作する。

P.47
最初のステップでは、学生達は、用心深くそのフィールドを読み、それらの発見(調査結果)とコミュニケートするドローイング技術を発展させながら、プリントアウトしたものを鉛筆のドローイングへと写し取るよう要求される。

P.48
真直ぐな線と90度の角度は確立された「ノーマリティー(正常性)」を表現する一方、歪んだ線の僅かにそれている角度は大抵間違いであるとみなされる。カッティング(切断)とフォールディング(折り畳み)は、新しいオーダー(秩序)を創り出すためにこれらの新しい角度によって告げられ(生気を吹き込まれ)うる。フォールディング(折り畳み)を通して、これらのずれはそのオリジナル(最初、もともと、原型)の状態から逸脱し続けるサーフェス(表面)としてより可視的(明らかに)なる。そのような操作(巧妙な取り扱い)はフィギュアー(形)とグラウンド(地、場)の間の関係性に向かう機会を提供する。